《B-PROJECT》みじかいゆめ3

#Bプロプラス（剛士×2、健十×2、明謙、弥勒） ページ50

「何作ってんだ」フライパンを揺するわたしの手元を覗きこむ「豚と蓮根のニュージンジャー炒めよ」「阿呆が無理して英語使うんじゃねえ、それを言うならYoungだ」剛士は呆れた声でそう言って「一口」フライパンから直接新しょうがをつまむ「ん、まあまあ」それが君の『美味しい』 #Bプロプラス



ねえ、まだ？覗きこむ健十を後ろ手に制し「あと5秒…今っ」揚げ油からふきのとうを掬い上げる「細かいね、前髪整えてる俺みたい」自覚あるんだ？油を切るため網へ乗せ息をつけば「もういいだろ」抱き着かれうなじに唇を押し付けられる「大人の味、堪能させてよ」天ぷらが先だよばか健十 #Bプロプラス


袋から小さな新じゃがが転がり出た「可愛いね」一つ手にとって考える表情。「何しよう？カレー？」安直な発想が明謙らしい。色々あるよ、揚げたりじゃがもちにしたり皮のままじゃがバターとか「まるごとじゃがバター食べたい！」頷いて手に取ったそれはころころしててまるで明謙みたい #Bプロプラス


手羽元を水から煮て味付けしあとは春キャベツを入れるだけ「これが何日続くの弥勒」「極めるまで」簡潔に答え鍋の前で考え込む「春キャベツのしゃきっと感を残すタイミングは…」お腹空いた、ソファから文句を垂らせば「知ってる。だから待ってて」なんだかんだ待ってる私は弥勒に甘い #Bプロプラス


珍しく金城くんの調子が悪いようで、レコーディングは一時中断。「くそっ」苛立ちを隠しきれない彼は扉の外へ出て行った。慌てて追いかければ「付いてくんな」棘のある言葉が拒絶を示す。だけど怯まず後ろから強く抱き締めた「…カッコ悪いな、俺…」君が落ち着くまで、こうしてるから #Bプロプラス



汗ばんだ肌を重ね、交わした熱と欲の名残ははっきりと体へ刻まれているけれど。けんと、さん。唇からこぼれたのは一夜を過ごした彼の名前、わたしはそれしか知らないのだ。逞しい胸板に指を滑らせれば「…ん？」あっという間に体が密着し熱い吐息が交錯する「君の名前、なんだっけ？」 #Bプロプラス


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「みじかいゆめ」3もいっぱいになってしまいました。
今までよりペースは落ちると思いますが、これからもぼちぼち書いていきたいと思いますので、続編ができましたら、そちらもぜひよろしくお願いいたします〜〜

「みじかいゆめ3」をお読みいただき、ありがとうございました！！ 6/1 まほし

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