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指先から唇へ_1(明謙) ページ47

おぼろげに意識が浮き上がってきて、窓の外から差し込む光が瞼に透けて届いた。ちゅんちゅん、小鳥のさえずる声もする。まるで朝みたいだ、なんてぼんやりと思って少しだけ目を開ける。ごそごそと枕元を探って携帯を開けば、目覚ましアラームが鳴る前だった。
どうやら朝を迎えたらしい。だけどまだ時間があるなら、もう少し寝直そうかとひとつ寝返りを打った。

「ん……」

その拍子に、背中合わせで寝ていた明謙に軽くぶつかって、小さな声が漏れ聞こえる。起こしちゃったかと身を固くしたけれど、そのまますうすうと規則正しい寝息に戻り、ほっと息をついた。

いつも一緒に寝る時は、ぎゅうとくっついて二人幸せを噛みしめるのがわたしたちのお決まりなんだけど、明謙は体温が高いから(子ども体温というとすごく怒る)そのままだと暑くて寝られなくて、いつも最後にはお互い背中を向け合っている。ちょっと淋しいけど、寝られないとお仕事に響くから。

「あかね」

ほとんど声を出さないまま、大好きな彼の名前を呟いてみた。呟けば一層、好きという気持ちが湧き出てくる。
ぴたりとおでこを明謙の背中にくっつければ、すうすうと呼吸の音がわたしにまで流れ込んでくるみたいだった。息を吸い込めば、明謙の匂いが満ちていく。

この背中が大好きなんだ。そう思うと余計にぎゅうと体全体でくっつきたい衝動に駆られるけれど、そうしたらまだ寝ていられるはずの明謙を起こしてしまうから、我慢する。

明謙はわたしとほとんど身長が変わらない。他の男の子たち(キラキンだと弥勒くんやあの双子)に比べると背も体格も小柄で、それがほんの少しだけコンプレックスみたいになってることもあるらしいけど。

いつでもぴん!と伸びていて、一番に駆け出し他のメンバーたちを引っ張っていく、小さくたって誰よりも頼れる、この背中。最年長でリーダーというプレッシャーを乗せて、どこまでも突き進む、この背中。わたしが疲れた時には黙って寄りかかることを許してくれる、この背中。

指先から唇へ_2→←明日は明日のキスをする_2



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設定タグ:B-project , 夢小説 , 短編集   
作品ジャンル:アニメ
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まほし(プロフ) - 彩乃さん» お返事おそくなりました(汗 イラストいただき、ありがとうございました!!おはなしも気に入っていただけてよかったです〜。良ければこちらこそ、またお願いします^^楽しみにしています! (2017年4月2日 17時) (レス) id: 98138b6672 (このIDを非表示/違反報告)
彩乃 - ふぁぁぁぁイラスト使ってくれてありがとうございます!!ヤバいです素敵です全然大丈夫です!!!!!!!!普通に嬉しいです。ありがとうございます〜!!私が想像してた通りというか、想像以上だったので嬉しいです…!!ありがとうございました…!!良ければまた描きたいです!! (2017年3月31日 17時) (レス) id: 6d74871b62 (このIDを非表示/違反報告)
まほし(プロフ) - B−PRO大好きおじさん(笑)さん» 最初からずっと…!ありがとうございます!!これからもよろしくお願いいたします。そして北門さんお誕生日おめでとうございますっ!! (2017年3月29日 22時) (レス) id: 98138b6672 (このIDを非表示/違反報告)
B−PRO大好きおじさん(笑) - みじかいゆめを最初からずっと見てます!!!倫くん誕生日おめでとう!! (2017年3月29日 15時) (レス) id: 69007943fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まほし | 作成日時:2017年3月26日 10時

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