《B-PROJECT》みじかいゆめ3

#Bプロプラス（剛士×3、和南、健十、帝人） ページ43

「好きだ」と言う紅い瞳を見て一瞬で冗談だと見抜く「残念だな」…何が？「俺はこんな日でもないと言わねえぞ」素直じゃない、浮かんだ感想は飲み込んで「剛士、きらい」呟けばぴくりと眉を動かし「嘘つけ」近づく瞳に抗えない「…すき」唇が触れる寸前で囁きが聞こえた「ん、上出来」 #Bプロプラス




すれ違ったカップルの間ではしゃぐ男の子に気を取られ「どうしたの？」林檎を手に聞く君も視線の先に気づいたみたい「可愛いね」瞳を細めて笑う君も同じ憧れを抱いているかな「私は」今度は玉ねぎを検分しながら「和南似の子がいいな」返事に詰まる俺は君の顔みたいに真っ赤なのだろう #Bプロプラス




「剛士くんの子どもも襟足長いのかな」じっと見られていると思えばくだらねえことを言い出した「ほっとけ」「可愛いけど子ども的にはうっとおしそう」動じず腕組みするコイツの思考回路はさっぱりわかんねえけど「ならお前が切ってやりゃいいだろ」「いいの？」「ああ」母親としてな。 #Bプロプラス



ご飯にする？お風呂にする？それとも「却下」帰宅した剛士をとびきりの笑顔で迎えるけど煩わしそうに手で押し退けられる。「腹減った」あー、ご飯ね。つまんないのと思いながら答えれば「腹が減ってちゃ戦が出来ねえからな」…まだ仕事すんの？「ばか、ちげえよ」紅い瞳が怪しく光った #Bプロプラス



「ご飯もお風呂も準備してるよ」出迎えてくれた君「それとも…」「ご飯にしようかな」遮るように言えば少し物足りなさそうに頷くものだから思わず口付けを落とした「健十？」戸惑う君の唇を親指でそっとなぞる「だって、デザートは食後だろ？」君は甘くとろけるスイーツのようだから。 #Bプロプラス



「みか、おかえり」扉を開けてぶっきらぼうに言う彼女に抱きつこうとすれば予測されていたようでひらりと躱された。「ご飯出来てるよ」「それとも？」「選択肢はひとつだけー」歌いながら背中を向ける彼女をぎゅうと腕の中に閉じ込めて囁く「貴女を食べたい、と言ったらどうします？」 #Bプロプラス

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