《B-PROJECT》みじかいゆめ3

いつかのためのバースデイ_3 ページ42

「……ん」

絡め取られた視線はちらりと笑みが混じり、それから、何かを誘っているみたいに瞼が閉じられた。一連の動作に感じた色気に当てられ、たまらずどくどくと鼓動が逸りだす。
え、弥勒くんって、こんなことしてくる子だったっけ？
いくら日ごろからドジを連発して呆れられるわたしでも、彼の行動が何を意味するのかがわからないほどにコドモじゃない。
だけどそれは、今までのわたしたちの距離感から、少し先へと進むものだから。

きらりと、左耳のピアスが光った気がした。わたしは少し躊躇って、だけど彼にどきどきしてしまっていることもまた事実だから、

「……っ」

とん、とわたしより高い位置にある両肩にそっと手を乗せて、踵を浮かせる。
音も無く唇を寄せた頬は、柔らかかった。

一瞬の触れ合いで体を離したわたしはそのまま勝手口にもたれかかり、弥勒くんを見上げる。

「…そっち、ですか」

ちょっと残念そうに呟いた弥勒くんは目を開けて頬を掌で包んだ。だけど口元は嬉しそうに弧を描いていて、「それが、限界、…です」そんな表情にもどくどく鼓動が煩くなるから、すっと視線を逸らした。

「じゃあ、今度は俺が」

と、人差し指がわたしの顔の目の前に伸びてきて、なに、と思うより早くふにりと唇の中心へと軽く沈む。

「ここ、もらいますから」

ああもう、本当に年下だとは思えない。
煮物の味付けも、トレーニングにかける熱量も、大人への対応の仕方も、…わたしをどきどきさせてくる、テクニックも。
だけどされるがままなんてやっぱり年上としてはちょっと釈だから、「さあね」と顔を逸らしてみるけれど、きっと真っ赤に染まっていることに暗闇の中でも君は気づいているんだろう。


いつかのためのバースデイ


一緒に年を重ねていけば、もっと距離が近づいていくのかな。


＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋
みろくんみろくんみろくーーーーん！！！お誕生日おめでとうございます！！！
最近君が可愛くて可愛くて仕方ありませんが16歳らしいですねちょっとわたしが夢見るのには犯罪臭漂ってくるんですがこれくらいなら大丈夫ですかね！！可愛い！！
みろくんのことになるとテンションやかましくなって止まらない近頃。
敬語みろくん可愛くないですか？

ほんとにほんとに、おめでとうございます！！

#Bプロプラス（剛士×3、和南、健十、帝人）→←いつかのためのバースデイ_2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す