《B-PROJECT》みじかいゆめ3

#Bプロプラス（剛士×3、帝人、和南、明謙、百太郎） ページ29

突然の風に枝が揺れ、薄紅の花が乱舞した。思わず目を閉じそうになるけれど、そうしたらあいつが桜に紛れてどこかへ行っちまいそうで「待て」自分で発した声にならない声に驚きそこで夢から覚めた「……っ」隣で無防備に眠るお前に安心し、どこにも行かねえように強く抱きしめる #Bプロプラス 剛士



「…ん」おはよ、みか。微かな声と共に起きた君に隣の部屋から声をかける。「…どこにいますか？」目を擦りながら言う君は眼鏡が無くて視界がぼやけているらしく。ベッドに腰かけここだよと伝えれば「ああ」頬を挟み引き寄せられ「やっと見えました」口付けるのも容易い距離で微笑んだ #Bプロプラス


「あー」帰ってきてすぐ布団へ倒れ込みシーツに埋もれる。剛士、先に風呂入ってから寝なよ「めんどい」心底疲れた声にそれ以上強くは言えず。背中に寄り添って、…おつかれ、そっと囁けば「こっち」ぐるりと体を回転させた剛士の腕に捕まる「疲れ取るにはお前が一番だ」…仕方ないなあ #Bプロプラス


疲労のせいで奇声をあげながらベッドへ飛び込むわたしを「ふふ」隣で微笑み相手してくれる和南はやっぱり優しい。今日はねえ、わたしの話をうんうんと頷きながら聞いて「お疲れ様」そっと髪を梳くように滑るそのぬくもりに「頑張ったね」和南の温かい声に、不覚にも涙が出そうになった #Bプロプラス



ぎゅうと抱き着くそぶりを見せて「酔っ払ってるぞー！」飲み会帰りの君は僕に抱き着いてわめくから「水飲みなよ」そんなたしなめも年上の君には届かず「あかねの前髪って相変わらず可愛いよね！」無遠慮に触ってくるその手に頭を振ってぎゅうとベッドに抑え込む「もう、早く寝なよっ」 #Bプロプラス


「ごーうしー！」へにゃついた笑顔で抱き着いてくるのを払いのけながら「うるせえ酔っ払い」と返せば目に涙を浮かべて「あほー！」とぽかぽか叩いてくる。いつものお前らしくねえ動作に躊躇えば「そんなごーしにはちゅーだ！」わめいて唇を寄せて来るから腰に手を回し「望むところだ」 #Bプロプラス



「落ち着く…」家電の棚を目の前に安らいだ表情を見せるももにわたしはみかと苦笑を交わす。新しい機能に真剣に見入り時折「ふむ」と声を漏らす。こうなると長いけど、わたしたちはどこへも行かず後ろからじっとももを眺めるだけ。何かに夢中になるももを見るだけで、幸せになれるから #Bプロプラス

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