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王子様の素顔_4 ページ18

「ミカちー、あれ?」

リビングに戻ると、ミカちの姿が消えていた。あれ、帰った?いや、テレビ台にDVDが残っている。あのミカちがDVDを残して帰るわけない。
とりあえず机にケーキを置く。ミカちはどこ?きょろきょろと辺りを見回そうとしたとき、

「ここですよ」

ミカちの声が背後から聞こえた。そして、体を包み込まれるような感覚。驚きからか、それとも別の何かからか、わたしの心臓は跳び跳ねそうになった。

「何かと思えばケーキなんて用意してたんですね」
「み、ミカち」
「お馬鹿ですね、Aさん。この時間帯に貴女が席を立つなんて、きっと何かあるんだろうなと思っていましたよ」

ミカちは後ろからわたしの耳に囁くようにそう言った。表情は見えないが、声に楽しげな響きが混じっている。
ああ、やられた、と思った。ミカちは誕生日を忘れてなんか無かったんだ。すっかり油断しきっているものだと思ってた。

「僕のために、準備してくれたんですよね?」

ぎゅっと、腕の力が強まった。吐息混じりの囁きが、わたしの力を奪っていく。
ミカちの癖に。こんなことされて、どきどきしないわけ、ないじゃない。

「…ばか」
「ふふ」

背後でミカちが軽く笑った。
さっきまで熱くマミリンについて語っていた人と同じとは思えない。だけどどちらも間違いなく釈村帝人だ。そっと、わたしの胸の前で重ねられた手に触れる。

「誕生日、おめでと」
「ありがとうございます」

愛しさを込めて、ミカちの手を握ってそう告げる。

「プレゼントはまた買ってくるから、とりあえず、ケーキでお祝いね」
「ええ?」

わたしの言葉に、くす、とミカちが微笑んだ。

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設定タグ:B-project , 夢小説 , 金城剛士   
作品ジャンル:アニメ
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速水ヒロcv前野智昭love♪(プロフ) - 面白かったです!!ごうちん格好いい(*´∀`) (2018年7月10日 21時) (レス) id: 5e287a4c41 (このIDを非表示/違反報告)
織目亜華璃 - 帝人が!帝人が〜〜〜!ヤバイデス!!トゥンク!! (2017年4月29日 14時) (レス) id: cd6be38c23 (このIDを非表示/違反報告)
彩乃 - まほしさん» ですよね…!!はい、また携帯買ったらお知らせ致します(笑) (2017年2月27日 18時) (レス) id: 39f7ff3018 (このIDを非表示/違反報告)
まほし(プロフ) - 彩乃さん» Twitterって公式非公式いろいろ情報入ってきて楽しいですね。機会がありましたらぜひ〜^^ (2017年2月21日 23時) (レス) id: 98138b6672 (このIDを非表示/違反報告)
彩乃 - んんBプロプラス素敵ですね…!!!Twitterはまだ携帯持っていないので見るしかやってませんが、その内お話したいなぁ、とか…() (2017年2月20日 12時) (レス) id: 39f7ff3018 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まほし | 作成日時:2017年1月16日 13時

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