2.昼休み ページ3
午前中の授業が終わり昼休みの時間になった。
僕達は教室から屋上に移動した。
「ノア、やっぱり学校辞めてもいい?」
「若、今の世の中は中卒でも就職は大変だそうですよ?若は・・・」
だんだんとノアの声が小さくなってきた。
「はいはい。ストーップ、あれはノアは悪くないって。僕がもっと早く気がついて処理しなければいけなかったんだから」
「またその話?」
クスクスと笑う声と一緒に聞きなれた声が聞こえ、聞こえた方を見るとふわふわと浮かぶ人がいた。
「ヘルメス・・・なんかよう?」
「ようありだよ。2人とも弁当忘れてたでしょ?」
完全に弁当の存在を忘れていた僕達は弁当を受け取った。
「忘れてた。ヘルメス今は仕事中じゃなかったのか?」
「まぁ、そうだけど。君宛の手紙がいくつかあったついでにね。」
勿体ぶるようにひらひらと手紙を見せる。
「何かいい情報無かった?」
「君が望む情報は見つからなかったよ。それ以前に桜雪の御両親に関わりのある人は表から消えただけと思っているようだね」
ヘルメスはやれやれと困った表情を浮かべる。
僕が貰った手紙はおそらく依頼関連の手紙だと予想ができる。
‘‘それじゃあ’’と言い残して風のように飛んでいった。
よくあの速さで髪や服が乱れないのが気になる。
ヘルメスから受け取った弁当を食べ始めた。
皆はこの味が好きだと言うけど僕にはよく分からない。
一般的な味付けにしているのに。
「若の優しさが入ってるんですよ。」
‘‘声にでてました’’と真顔で言う。
声に出てたか。優しさなんて入れてない。
まぁ、いいや・・・・いや良くないか。
さっきから屋上の入口から誰かの気配を感じる。
「ねぇ、そこにいる人達。隠れてないで出てきたら?」
そう言うと扉が開き入ってきた
「ジン。ばれてるぞ」
「あんなに耳をたてるから」
「メグミ、闇狐。ちょっと言い過ぎやないか?」
クラスにはいなかった人達だ。
おそらく他の組の人か上の学年だろう。
「盗み聞きする気はなかったんやけど、ちょっと話が気になってな」
「・・・・そう。あなたがたが僕に何を聞こうが教える義理はない」
部外者に余計なあれこれは言われたくない。
「普通はそうやな。自己紹介忘れとったわ。俺は禍津ジン。隣にいんのが俺のバディ包蔵過心闇狐と真間雁メグミや」
「ジン。勝手に紹介しないで」
‘‘すまんすまん’’と謝る禍津をみてると、その素振りが過去の記憶を脳内によぎった。
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーバディモンスター
裏・一角獣王 カゲジウン
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ねこメ - 続きが楽しみです!! (2017年11月11日 16時) (レス) id: d4dd6e8dd6 (このIDを非表示/違反報告)
ハイビスカスティー(プロフ) - 面白いです!!更新ファイトです!!!! (2016年6月4日 20時) (レス) id: 751079c258 (このIDを非表示/違反報告)
ワンコ - 面白かったです!!これからも楽しみにしてます! (2016年4月11日 21時) (レス) id: 5aab864791 (このIDを非表示/違反報告)
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