二十七 ページ27
今日は結局何も言えなくて、遅いので解散、ということになった。
部屋に戻ると侍女の方に"お手紙が沢山届いておりますよ。"と言われたので確認する。
「ああ本当だ。沢山来ている。」
でも、残念ながら私は手紙を読むことが出来ない。
この国は良くなった。
教育も進み、識字率が一気に上がった。
だけれど私が教育を受けるべき六つ七つの頃、まだ、王様が変わっていなかった。
だから私は"きちんとした教育"を受けたことがないのだ。
もちろん王が変わった時に私くらいの年齢の子でも再教育する機会はあったけれども私は逃した。
そう、これが何を意味するか。
実は私、文字が読めない
手紙なんて頂いたこと自体が初めてだった。
酒屋では全部口頭でも分かったし自分はこれから、文字がなくても生きていけると思っていたからまさかここで困ることになろうとは思っていなかった。
「大事なことが書いてあるかもしれないし、仕方ないミンユンギ管理官に読んで頂こう。」
ーー
「手紙?お前読めないの?」
「はい、お恥ずかしながら」
「お前くらいの年代に向けて再教育してたはずだけど?」
「いや、それが、弟も適正年齢になって学び舎に行くことが多くなって私一人だったから酒屋が忙しくて。家族を見捨てることは出来ないし、弟には学んで欲しい。それに、まさか文字が必要になるなんて思ってなかったんですよ…」
ミンユンギ管理官のように毎日文字とにらめっこしているお方には理解し難いようだった。
「いいよ、読んでやる。貸してみ。」
ユンギ管理官が私から手紙を受け取って読むと少し目を見開いて驚いていた。
「なあ、」
「はい。、」
「お前なんでこんなに他の花嫁候補から嫌われてんの?」
どうやらその手紙達には他の花嫁候補からの私への妬みや憎悪が書かれているらしかった。
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ジミンさん - 私は、2年後…中3?で受験生です…←多分 イヤだけど頑張ります! なので2年後に、絶対戻ってきてくださいね! 受験ファイティンです( ôuô)ó (2020年7月25日 1時) (レス) id: 696ac734bc (このIDを非表示/違反報告)
ぐぅにむ - 返信遅れてしまって申し訳ないです!王宮を友達も見てるみたいで、気に入った!って言ってましたよ!本当に作者さん尊敬です!これからも応援してます!更新待ってます!ファイティン!(((o(*゚▽゚*)o))) (2020年5月6日 12時) (レス) id: 6734aceaf1 (このIDを非表示/違反報告)
ぐぅにむ - ありがとうございます!そうなんですよー、、、受験生で、大変笑。なんか名前ありさんとしか思い浮かばなかったんでありさんと呼ばせていただきます!コロナで大変ですが、体調には気をつけて勉強頑張ってください!((お前もな笑。更新楽しみにしてます! (2020年5月6日 12時) (レス) id: 6734aceaf1 (このIDを非表示/違反報告)
しやょく - 2年後に必ず戻って来て下さい!楽しみにしています! (2020年5月6日 0時) (レス) id: 4828d3fec9 (このIDを非表示/違反報告)
ありがとうございます - ぐぅにむさん» ありがとうございます。受験生でしたか!今コロナで受験生大変ですよね汗頑張ってください!ありさんいいですね笑そう呼んでくれたら嬉しいです! (2020年5月4日 22時) (レス) id: 1cba30bd53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:閲覧ありがとうございます | 作成日時:2020年4月27日 23時