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あ「...そう答えるしかできなかったって...それって..どういう意味。」
言葉の意味を聞くと、
�盒兇�んは
体ごとグッと距離を縮めて近づいてきた。
あ「ちょ、ちょっと、�盒兇�ん。」
海「はい..」
あ「ど、どういう意味って聞いてるんだけど。」
海「知ってますよ。」
あ「知ってますよじゃなくて...ち、近いってば。」
そう言っても、�盒兇�んは近づいてくるのを止めてくれない。
バスでの隣同士の距離でもそわそわしたのに、
今はもっとそれ以上の近さでおかしくなりそう。
海「僕は、A先輩にとってただの”良い後輩”ですか？」
あ「えっ...」
海「僕は、先輩のこと」
(私のこと...)
こんな大事な時に、
体調の悪いのが悪化し、段々と視界がぼやけてくる。
(...ヤバイ)
そう思った瞬間、クラっとして目の前が真っ暗になりそのまま身体に力が入らなくなった。
・
「こんなになるまで無理して頑張っちゃって..
僕なら、弱い部分だって全て受け止めるのに。」
・
次に目が覚めた時は、
自分のベッドの上にいた。
(あれ...夢だったの...)
でも、私の身体には
かすかに温もりと香りが残っていて、
視線の先には...
�盒兇�んが手に持っていた飲み物が机に置かれていた。
さっきのは...夢じゃない。
・
�盒兇�んの言おうとしていた言葉の続きが分かってしまう。
�盒兇�んのことをただの後輩だと思ったことは今までになかったけど、
まさか...本当に私のことを”好き”だなんて。
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作者名：秋風 | 作成日時：2021年12月9日 5時
