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咲くのは早くて真夏です、とお姉さんに言われたから真夏まではこの生活を続けたかったんだけど、仕事仕事ですれ違いは大きくなる一方で。
梅雨が始まる頃、私たちは会話すらしなくなった。
いつからかジェシーが言ってた、『俺はAを振らないよ、別れるならAが俺を振るときだね』の言葉が呪縛みたいに重くのしかかる。
きっと、別れるタイミングを決めるのは私だ。
花が咲いたらここを出ていこうと決めて、休日は物件探しをして、引っ越しやすいように少しずつ荷物を減らして。
花が咲くまで、なんて呑気に猶予を持って考えてた私を笑うかのように
梅雨が終わって夏のはじまり、なぜか花が咲いた。
ちょうど第1希望に考えていた物件の内見を済ませた日だった。
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作者名：朔×紺
x他1人 | 作成日時：2021年9月18日 9時
