仕事事情.1 ページ7
この作品の番外編になります
【轟焦凍】大嫌い
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
｢あ｣
パトロールから事務所に戻ってきた時には、コスチュームの一部がぷすんぷすんと音を立てていた。
ラジエーターの部分だろうか？
いつもは個性とは別にこのアイテムが体温調節をしてくれるのだが……。
｢うーん｣
どうしたものか、と思案するが、中々良い案は無い。｢どうかされましたか？｣と声を掛けられ、振り返ると、事務員の女性が立っていた。最近よく話しかけられる。
｢ああ、ちょっとこれが壊れちまって｣
そう告げると、
｢ああ！それなら私の方から、会社の方に修理要請出しておきますね！｣
それは有難い。が
｢今日も仕事だから、今日中に直ると助かるんだが｣
｢大丈夫ですよ、ショートさんのアイテム作ってる会社は出張サービスやってますから！今から連絡すると………そうですね、二時間後には来てもらえると思いますよ｣
｢わかった、ありがとう｣
事務員はニッコリ笑って電話の方へと去っていく。俺はデスクに座ると、軽く水分補給をした。
卒業後、俺は親父の事務所に入社した。
勿論──親父と和解したわけではない。許したいとも思っていないけれど、お母さんがそう勧めた。
承諾したのにも、色々と理由はある。
そろそろ自分で事務所を建てたいとは思ってはいるが、まだ経験が足りない。
高校時代のクラスメイト達も、それぞれが働きたい場所で、自分の夢を叶えて頑張っている。
勿論、Aも。
今では、主にヒーローのコスチュームやアイテムを開発、製造する大手メーカーへと就職し、毎日慌ただしく生活している。顔を合わせることが減り、俺は寂しく思っているのだが──
Aは毎日たのしそうにしているからなぁ。
多分、寂しく思っているのは俺だけなのだと思う。
｢……ふぅ｣
とりあえず、修理の人が来るまでの2時間、それといった呼び出しや事件は無く、事務作業や、短時間で終わるボランティアをして時間を潰した。
同刻、フロント。
｢すみません、修理の要請で伺ったのですが｣
｢はい、承っております。──視憶様ですね。ご案内致しますので、こちらへ｣
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漱(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» リクエストありがとうございます！なるべく早く書きます！ (2018年8月19日 20時) (
レス) id: 7bc15f0ad8 (このIDを非表示/違反報告)
漱(プロフ) - (っ･ω･)っ.｡.:*･ﾟていっさん» 暖かいお言葉ありがとうございます！もう少しだけ続けることにしましたのでよろしくお願いします…！ (2018年8月19日 20時) (レス) id: 7bc15f0ad8 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - ステイン様に溺愛されたいです (2018年8月18日 21時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
(っ･ω･)っ.｡.:*･ﾟていっ(プロフ) - 引退しないでくださいぃ〜｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡あなた様の小説が大好きなんです！これからも書き続けてください！m(_ _)m (2018年8月6日 10時) (レス) id: bca02744cb (このIDを非表示/違反報告)
ミラ - お返事ありがとうございます*><*デク君のピュアさと勇気ある行動のギャップいいですよね (2017年8月18日 23時) (レス) id: 8d82904fc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：漱 | 作成日時：2017年7月18日 19時
