Hate29 ページ30
その後、僕と飯田くんの必死の静止により、Aさんが物騒な方向へと話を持っていくのは一時中断となった。
Aさんは僕のいるベットの横にある椅子に腰掛けると、心底嫌そうに言う。
｢冬美さんが心配してたから見に来ただけよ。死んでいないなら私はもう帰るけど。｣
｢帰っちまうのか｣
と、しょんぼりする轟くん。中々見れるものではないので、物珍しい。飯田くんも同じなのか、物珍しそうに轟くんとAさんを交互に見ていた。
僕はとりあえず話を逸らそうと、Aさんに話しかける。
｢そういえば、サポート科の職場体験は？｣
｢勿論あったわよ。今日は午前中だけだったの。明日もあるわよ。｣
｢そうなんだ！Aさんは指名来てたの？｣
聞けば、Aさんが何かを思い出すような仕草を見せた。
｢来てたわ。ええと確か、629社だったかしら。｣
｢えっ、凄いね！？｣
よく覚えてるなぁと思ったが、Aさんの個性はそういうのだった。
｢発明はもっと来てたみたいだけどね｣
笑うように発明さんの名前を出されて、体育祭での彼女を思い出す。
｢発明さん、体育祭で凄くアピールしてたもんね。…そういえば、Aさんは体育祭どうだったの？｣
｢参加してない｣
｢えっ｣
｢君、Aさんだったか？体育祭という学校行事に参加しないとは一体どういう…！｣
飯田くんも話に入ってきた。そんな飯田くんに、轟くんは｢まぁ、Aはそういう奴だから……｣と諌める。
｢興味が無いからいつもみたいに工房で作ってたのよ。でも後で先生に見つかって、裏方のロボットの操作とか修理とか頼まれたわ。全く先生は頭が固くて駄目ね｣
｢いやそれは九割九部Aさんが悪いんじゃあ…｣
｢こっちはやりたいことたくさんあるのよ。一々付き合ってられないわ｣
つん、とそっぽを向いてしまう。なんだか懐かない猫を相手にしている気分だ。
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漱(プロフ) - 海月さん» コメントありがとうございます！調べて見たら結構似てました笑びっくりです！ (2018年5月29日 21時) (
レス) id: 7bc15f0ad8 (このIDを非表示/違反報告)
海月 - なんか、夢主ちゃんの髪の色ッてナンバカのジューゴみたいですね (2018年5月29日 15時) (レス) id: 1e08dd69a5 (このIDを非表示/違反報告)
漱(プロフ) - ユキナさん» コメントありがとうございます！お褒めの言葉、大変恐縮です！ (2017年7月26日 22時) (レス) id: b552afe75e (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - 絵！神的に上手すぎです！応援してます(o^-')b (2017年7月17日 21時) (レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)
漱(プロフ) - 七華さん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけたのであれば何よりです…！イラストまで褒めていただいて…！番外編、頑張って書きますよ\('ω')/ (2017年7月17日 19時) (レス) id: 7bc15f0ad8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：漱 | 作成日時：2017年6月18日 9時
