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結局次に来たバスに乗り、学校へ行った。遅刻にはならなくて済んだのが幸いだ。
結局、1日もやもやしたものを抱えて過ごしてしまった。
帰ろうと思って、なんだか騒がしいことに気づく。
前みたいに、マスコミか何かだろうか。
隣を歩く飯田くんと麗日さんと世間話をしながら学校を出ようとして、ようやくそれに気がついた。
緩くふたつに纏められた黒髪とスカートが風に乗ってふわりと揺れる。時折髪を耳にかけて、手に持っている小説のページがめくられた。
雰囲気も相まって、どこかのお嬢様のようにも見える。映画のワンシーンみたいだ。
他校生が来るのが珍しいのか、人目を引いているようだった。
遠巻きに見られているのは──
「Aちゃん……？」
飯田くんが僕に聞く。
「知り合いかい？」
「あ、うん。小学校の時の友達で……」
そこまで言って、校門の脇に立つAちゃんと目が合った。軽く会釈をされる。
「かわいい女の子やね〜」
「近くの正化学園の生徒だな。」
「幼馴染なん？」
「そういうことになるのかな？」
Aちゃんは校門を出た僕に話しかけてきた。
「出久くん。こんにちは」
「えっと……今朝ぶりだね」
「うん。朝はありがとう。これ、ハンカチ」
そう言って、綺麗にアイロンがけされた僕のハンカチが手渡される。
「気にしなくていいのに」
「学校で洗ったの、なるべく早く返したくて」
ぎこちなく笑う彼女は、今朝のようにヘッドホンをつけたままだ。
「あと、それから……私の本知らない？」
そう聞かれて、昨日から鞄の中に入れたままの本の存在を思い出す。
「ご、ごめん、今朝返せばよかったね」
「ううん、いいの。失くしたんじゃなくて良かった。」
大切な本だから。そう言って鞄へとしまい込む。
それじゃあね、と踵を返して帰ろうとするAちゃんに、思わず声をかけた。
「あの、一緒に帰らない？」
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漱(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます！少し語感が悪かったので返させていただきました！デク君落ちの小説少ないですよね！更新頑張らせていただきます！ (2018年8月21日 23時) (
レス) id: a1b019c15f (このIDを非表示/違反報告)
みかん - あれ？題名代わりました？緑谷くん落ちの作品が少なかったので、ありがとうございます。これからも更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2018年8月21日 21時) (レス) id: 4c9134da1a (このIDを非表示/違反報告)
漱(プロフ) - みかんぽんずさん» コメントありがとうございます！とっても嬉しいです！更新頑張ります！ (2018年8月20日 16時) (レス) id: 7bc15f0ad8 (このIDを非表示/違反報告)
みかんぽんず - 序盤ですが、とっても素敵です…！緑谷くんと夢主ちゃんが今後どうなるのか、ドキドキです！（笑） (2018年8月20日 10時) (レス) id: ebb094bbec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：漱 | 作成日時：2018年8月18日 20時
