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「それじゃあ、そういうことで」
「ちょ、え、何！？何今の、」
金髪の少年がわたわたと慌てるので、仕方なく殴って気絶させる。いや、申し訳ない。けれど、目が覚めたら全部忘れているのだから、謝る必要も無いだろう。
この間定期報告の為に瀞霊廷へ戻った時に十二番隊(実験や分析を得意とする部隊だ)の技術開発局から実験も兼ねて支給された新しい義骸。
義骸から抜け出して死神の姿にならなくても、斬魄刀を呼び出せるというものだが。
「……身体能力が人間に寄せられてる分、少し鈍いですね。瞬歩も使えそうにないですし、本当にやむを得ないとき以外は、普通にやった方が早そうです」
……決して、取り逃したのを義骸のせいにしている訳では無い。
「おい」
「はい？」
声をかけられて振り返れば、えらく不機嫌そうな顔をした例の少年がこちらを睨みつけていた。
「上鳴に何したんだ」
「カミナリ……？」
ああ、金髪の男の子の名前か。
「
最も、私が使った錠剤タイプや、煙をぶっかけるタイプなど、色々あるらしいが。在庫が無い故旧型なのは許して欲しい。
死神と虚に関する事件に巻き込まれた人間に、事件の記憶を忘却させるために用いる記憶置換装置だ。
「言ったでしょう？私達は秘密裏に動いているので、バレると困るんですよ。だから、こういうのを使って、記憶を入れ替えている。」
……代わりに別の記憶に差し替えられるが、当の差し替えられる記憶がランダムであるため、突拍子もないシチュエーションに差し替えられることも多々あるのだけれど。
「俺の記憶はいいのかよ」
「それは……」
言えない。彼が虚に遭遇した時にたまたま記換神機を持ち合わせていなかったからだなんて。
それに、どうやら彼とわたしは過去に会っているようだし、変なところで思い出されるよりも、でっち上げの作り話を信じてもらった方が早そうだ。
「いいんですよ。……カミナリ君？の記憶は明日には書き変わってると思いますけど、その辺はランダムなので。変なことを言っても話を合わせてあげてくださいね」
「……めんどくせ」
そうぼやく彼。それにしても、
「こう短期間で遭遇するのはちょっと異常ですね」
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漱(プロフ) - キハルさん» ありがとうございます！楽しんで頂けたのであれば、何よりです！これからも頑張ります！ (2018年10月31日 21時) (
レス) id: 7bc15f0ad8 (このIDを非表示/違反報告)
キハル(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても素敵なお話でした。違う作品も興味があるので見てみます。これからも頑張ってください！ (2018年10月31日 21時) (レス) id: 21caf40902 (このIDを非表示/違反報告)
漱(プロフ) - 立青さん» コメントありがとうございます！どちらも素敵な作品なので、壊さないように大切に書きたいと思います！更新頑張ります！ (2018年10月1日 9時) (レス) id: 7bc15f0ad8 (このIDを非表示/違反報告)
漱(プロフ) - キハルさん» コメントありがとうございます！2つの作品が好きな方がいらっしゃったようで嬉しいです…！更新頑張ります！ありがとうございます！ (2018年10月1日 9時) (レス) id: 7bc15f0ad8 (このIDを非表示/違反報告)
立青(プロフ) - 同じくどちらも大好きな者です。少し読んだだけで面白いと確信しました！更新楽しみにしてます。頑張って下さい！ (2018年10月1日 5時) (レス) id: 93dc479144 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：漱 | 作成日時：2018年9月30日 21時
