今日も私は本を読む【文スト】

出勤と怪我人 ページ8

ーーーそれじゃ行ってくるね。


と自宅の中にいるシロに声をかけてから出勤。


それが最近の日課である。


良い忘れていたが
私はこのヨコハマの街の外れにある小さな本屋で働いている。

その本屋は確かに小さいがとても落ち着く……そんな雰囲気だ。


暫くして、私の職場に付いた。


だが私はすぐ違和感に気付いた。



ドアノブはきちんと付いていたはず。


なのに、


ーーードアノブが付いていない。


まるで何かに食われたかのように。

ドアノブ１つで何を大袈裟なと思うかもしれない。


店員とはいえ、私は一人で店を持っている。

店員兼社長みたいな物だ。



しかし強盗？なら今入って良いのか？
否、今入ったら脅されて金品を要求されるかも。
けれど入らなければドアノブが付いてない理由が分からない。
そもそもドアノブというのはあんなに綺麗に取れてしまうものなのか？

入るか否か。




『……。』




結局警戒しながら



入ることにした。

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