母と娘 ページ17
この曇り空。
いつ雨が降るかも分からない。
けれど私は傘を持つ気になれない。
毎年そうだ……。
何故だか分からないが……。
『シロは此処等辺で待っててね。』
花屋に付き、花を買う。
お母さんが好きだった【アヤメ】という花を多めに花束を作ってもらった。
花屋から出て空を見上げる。
あぁ……、やっぱりあの日と同じ。
雨が降っていた。
私は雨の中お構いなしにお母さんの墓がある場所へ歩いていった。
その間もシロは、スタスタと私に付いてくる。
『……。シロはどこか濡れない所で待ってくれる?』
シロは鳴きもせず墓地の入口の隅で大人しく丸まった。
私はゆっくり墓地に入り、お母さんの墓の前で止まる。
『……お久しぶりです。今年も綺麗にしますから。』
そう呟いて墓の手入れを始めた。
119人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
千羽(プロフ) - ただの本好きさん» 間違いを指摘していただき、ありがとうございます。本日修正しておきました。 (2019年7月13日 10時) (レス) id: 09d732a1d4 (このIDを非表示/違反報告)
ただの本好き(プロフ) - すみません、あの・・・異能力が居能力になってます。 (2019年7月13日 7時) (レス) id: 1d708256dc (このIDを非表示/違反報告)
ハルイチ(プロフ) - モブの太中さん» ありがとうございます。不定期更新ですがこれからも応援よろしくお願いします! (2019年2月1日 18時) (レス) id: 09d732a1d4 (このIDを非表示/違反報告)
モブの太中(プロフ) - とっても面白いです!更新頑張ってください!応援してます。 (2019年1月30日 22時) (レス) id: 7599fd34ad (このIDを非表示/違反報告)
ハルイチ(プロフ) - にんじんさん» ありがとうございます。不定期更新ですが、これからもこの作品を読んでいただけたらと思います。不定期更新ですが、許してください。(汗 (2019年1月24日 10時) (レス) id: 09d732a1d4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:千羽 x他1人 | 作成日時:2018年11月26日 0時