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出勤と怪我人 ページ15

悲鳴が聞こえる。

暫くして悲鳴が止み、
手や足に巻かれていたテープを引きちぎる音と同時に

「もう目を開けて良い……。」

と言われ目を開ける。


目の前に広がるのは、
ヤツガレさんの外套から伸びる黒い獣?が男達に
今にも噛みつきそうな勢いで威嚇をしている様子だった。

良かった、敵ながら生きていて良かった。

するとヤツガレさんが

「貴様等は処刑してもよいと首領から命が下っていた。
だが、今は一般人がいる。故に貴様等をポートマフィアの本拠地に連れて帰る。」


『ヤツガレさんは、ポートマフィアだったんですね。』

「……黙っていてすまなかった。」

『店内に入っていたのは、身を隠す為だったんですね。』

「……その通りだ。」

一つ一つ、確かめるように私は訪ねた。

『ヤツガレさん、怪我は大丈夫ですか?』

「あぁ……。」

『ヤツガレさんは優しいですね。
助けてくれてありがとうございます。』

「勘違いするな、無花果の礼と巻き込んだ詫びだ。」





『ヤツガレさん、今日の話は黙っておきますから私の願いを聞いてはくれませんか?』

「……なんだ?」

『今度また店に友達として遊びに来てくれませんか?』

「……断る、と言いたいところだが」




ーー今日の事を黙っておくなら、考えておこう。


『〜!ありがとうございます!』





『シロ、今日ね忙しい一日だったよ。』

ニャ?

『忙しかったけど友達が出来たよ。』

ニャーン?

『ヤツガレさんって言ってね、とても優しい人なんだよ。』

ニャーン

お母さんに届くと良いな。



今日、友達が出来たよ。




ーーーーってね。

母と娘→←出勤と怪我人



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千羽(プロフ) - ただの本好きさん» 間違いを指摘していただき、ありがとうございます。本日修正しておきました。 (2019年7月13日 10時) (レス) id: 09d732a1d4 (このIDを非表示/違反報告)
ただの本好き(プロフ) - すみません、あの・・・異能力が居能力になってます。 (2019年7月13日 7時) (レス) id: 1d708256dc (このIDを非表示/違反報告)
ハルイチ(プロフ) - モブの太中さん» ありがとうございます。不定期更新ですがこれからも応援よろしくお願いします! (2019年2月1日 18時) (レス) id: 09d732a1d4 (このIDを非表示/違反報告)
モブの太中(プロフ) - とっても面白いです!更新頑張ってください!応援してます。 (2019年1月30日 22時) (レス) id: 7599fd34ad (このIDを非表示/違反報告)
ハルイチ(プロフ) - にんじんさん» ありがとうございます。不定期更新ですが、これからもこの作品を読んでいただけたらと思います。不定期更新ですが、許してください。(汗 (2019年1月24日 10時) (レス) id: 09d732a1d4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:千羽 x他1人 | 作成日時:2018年11月26日 0時

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