Jealousy＝鳶倉アキヲ＝Madness【アイ★チュウ】 (ページ7)

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嘘つきには報いを。ページ7

「と、取り敢えず虎彦君、その手を離してあげて？」

すぐに二人のそばに駆け寄っていき虎彦君にストップと手で合図をする。虎彦君は悔しそうに顔を俯かせた後渋々といったように手を離した。そんな時もアキヲ君は虎彦君を睨んでいた。とてつもなく不機嫌のようだ。

「アキヲ君、その約束って…」

「僕が何をしても止めないこと…だよ。でも、すぐに邪魔が入った……。虎にもメリットはあったのに……」

「何がメリットだ！アキヲがあんな事したら止めなきゃいけないだろ！」

「虎…うるさい……ほら、プロデューサーが驚いてる…ご、ごめんね、プロデューサー…虎が騒いじゃって……」

先程の鋭い瞳とは打って変わって悲しそうに眉を下げ私を見つめるアキヲ君。一体、何が起こっているの。虎彦君はアキヲ君が絵を盗もうとしたのを見つけたって事？いや、それなら子規君がわざわざ管理会社に連絡する必要もないし。だとすると、別件か。

「アッキーはどうしてそんなにプロデューサーさんに執着するんですか」

「…そんなの恭介には関係な……！プ、プロデューサー、どうしたの…？具合でも悪い…！？」

「ちょ、ちょっと、アキヲ君？私は大丈夫だよ。それより虎彦君、あんな事って？」

「それか？えっと、それはな」

「言わないで！やめて、お願い、プロデューサーには言わないでよ、嫌われる、いやだ」

虎彦君に縋るようにして止めようとするアキヲ君。その表情は焦っていて、瞳には涙がうっすらと浮かんでいる。