REVERSE. 5 ページ20
彼女に着いて歩くと、そこには麦わら帽子を被った青年や、美人なお姉さん、金髪のぐるぐる眉毛さん、鼻の長い人、骨の人やトナカイなど
個性溢れる人たちが、それぞれ果物をとったり遊んだりしていた。
A「みんな、ちょっと来て！」
彼女が一言声をかけると、一斉に振り向いて「どうしたんだA？」とこちらに近付いてくる彼等。
そして私に気付くなり、麦わら帽子を被った男が私のほうを指さした。
ルフィ「誰だ、そいつ？」
マリン「あ…！」
恐らく、この人たちが彼女の仲間だろう。
失礼のないようにしなくちゃ…！
私は深く頭を下げて、「マリンです…！」と自己紹介をした。
A「この子、行く宛てがないみたいなの…。
私たちの船に乗りたいんだって。どうかな？」
内心ビクビクしながらも顔を上げてみると、麦わら帽子の男はニカッと笑って、「そうか！！いいぞ、仲間になれよ！」とあっさり承諾してくれた。
えっ、と驚きのあまり口が開く。
海賊って、こんな簡単に仲間にしてくれるものなの…？
少なくとも、私のところではこんなにラフな感じでは無かった。
ナミ「またあんたは勝手に！！」
ウソップ「仕方ねェよナミ…ルフィはこういう奴だ…」
……やっぱ普通じゃないんだ。
ほかの船員たちがまたか、と呆れたようにため息をついている様子から
麦わら帽子の男が普段から自由奔放な人であることが伺える。
A「ごめんね、これでも船長なの」
苦笑した彼女の言葉にさらに驚く。
こんなに少年らしいのに、船長なのね…。
……いや、それよりも。
マリン「えっ、と……」
ルフィ「？」
「仲間になれよ」と言ってくれた。
海賊団の船長に認められたってことは、私…。
マリン「……仲間にして、くれるんですか？」
震える声でそういうと、彼は太陽のような笑顔をみせた。
ルフィ「おう！！今日からおまえはおれの仲間だ！！」
マリン「……！」
そう言われた途端、何かが胸の内からこみ上げ出す。
よかった、ほんとうに、よかった。
『いつか必ずお前を愛してくれる仲間ができる』
仲間の言っていたことは嘘じゃなかった…。
お父さん、みんな…
私、ひとりじゃないみたい。
顔を上げて、これから私の"船長"となる人の目を真っ直ぐみつめる。
マリン「…雑用係として頑張るので、これからよろしくお願いします…！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1781人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
初心者です！ - あったあったダイナマイト！マリンに投げてこよ (11月26日 8時) (
レス) id: 4136f150ea (このIDを非表示/違反報告)
あ - 更新どっかに落っこちてぇかなぁ。 (7月15日 22時) (レス) @page23 id: 71597d68ff (このIDを非表示/違反報告)
ぼくのなつやすみ(プロフ) - るしゃんしゃんピーナッツさん» コメントありがとうございます！！沢山読んでいただけて嬉しいです…！！(感激)超不定期更新ですが何卒よろしくお願いいたします…！！ (2023年3月24日 0時) (レス) id: 246b1a9deb (このIDを非表示/違反報告)
るしゃんしゃんピーナッツ(プロフ) - 更新ありがとうございます！昨日見始めましたけど全部見させていただきました！どれも楽しんで読ませていただいております(*^^*) (2023年3月23日 19時) (レス) id: 7bc9f0a3bc (このIDを非表示/違反報告)
ぼくのなつやすみ(プロフ) - ヒナさん» ヒナ様、いつもありがとうございます♡まだ読んでくださる方がいるのが凄く嬉しいです…！他作品諸共ゆっくりですが更新していこうかなと思っていますので、引き続き楽しみにしていただけたら幸いです❁⃘ (2023年2月28日 21時) (レス) id: 069408cbcf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぼくのなつやすみ | 作成日時：2022年9月24日 7時
