第29話 by味噌鯖 ページ29
犬井桃花side
気分が悪い。
今はただそうとしか思えない。
今日はいつもより処刑する人数は少なかったが、処刑する筈の罪人がとても耳障りなババァで、ヒステリックに泣き、怒りながら死んでいったのだ。
美しさのかけらもないような、醜い声だった。
その辺の鳥の方がよっぽど綺麗な声だろうな。
そんなことを考えながら昼の間の近くを通ると、何か話し声が聞こえた。
何を話しているかはわからないが、「脱獄」「真夜中の日」などの単語が聞こえた。
罪人たちは、真夜中の日にここを出ようとしているのか?
「………あ、」
脱獄している最中に邪魔したら…少しはイイ声で鳴いてくれるかな?
脱獄のこと、いまはまだ先輩たちに報告しなくていっか
せっかく久しぶりに絶望してる声が聞けそうなのに今対処されたら、聞けなくなっちゃうからなぁ
私は、さっき処刑した罪人のことなどきれいに忘れて休憩室へ向かった
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カルク(プロフ) - 更新しました!! (2019年7月17日 8時) (レス) id: 46db662a70 (このIDを非表示/違反報告)
カルク(プロフ) - 更新させていただきます! (2019年7月17日 7時) (レス) id: 46db662a70 (このIDを非表示/違反報告)
nekoarisu(プロフ) - 更新させていただきました! (2019年7月16日 21時) (レス) id: 322193fd57 (このIDを非表示/違反報告)
nekoarisu(プロフ) - 更新させていただきます! (2019年7月16日 21時) (レス) id: 322193fd57 (このIDを非表示/違反報告)
味噌鯖 - しました! (2019年7月16日 15時) (レス) id: 9ffca39a54 (このIDを非表示/違反報告)
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