【合作】僕らに朝は来ない。 (ページ26)

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第26話 byマレイページ26

里霧刹那(事務員)

里霧｢くそ胃が痛い。｣

こんな事を思うも仕方がない。毎年の事なのだが真夜中の日が近づいてくるととにかく忙しくなるからだ

それに加えて、胃が痛くなる要因としては今しがた罪人達の様子がおかしいと報告を受けた。

流石に一人でこなせるほどの脳がない俺は罪人のプロフィールの整理を仕事を終え他にも関わらず道草をして帰ってきた雨宮修を捕まえて任せることにした。

もちろん、自分の仕事以外はやりたくない性格をしている修だからとんでもなく嫌な顔をされた

まぁ閑話休題にするが何やら夜の住民の間でこらんが生じているのだ。

いつもは一人か、二人くらいしかいない昼の間に両手じゃ数え切れないくらいの罪人が居るからだ

まぁ事務員とてそこら辺の把握は必要だから一人に留守番を任せて見に行くことにした

だが俺達が昼の間に着いた頃には騒動は一段落したみたいで次々と同期も含めて職務に戻って行っていた

今居るのは見張りのみだ、何があったのかと聞いてみれば何も無かったという事だった。

憶測にすぎないがたまたま昼の間にこれだけの人数が集まっただけなのだろう……根拠としてそれぞれなにか会話をする訳でもなくボーッとしている罪人が多かった……中にはクロスワードパズルなんてものを呑気にやっている罪人がいたが。

｢あっいました！｣

お？あっ

｢珠樹か、どうした？｣

珠樹良介は俺の中で何よりも評価の高い後輩の一人である。仕事もテキパキこなしてくれて何度も助けられた記憶がある。

だが欠点としては……

｢今日で何徹した？｣

｢えーと、後輩などの仕事を分けてもらってやったりしていたので二日ですかね？まだまだ頑張れます！｣

だと思った。

｢少しばかり俺にも頼って休んでくれよ。一応先輩だから……で、何の用だ？｣

急いでいたみたいだから話を戻す

｢あっそうでした！お世話係がこの前の相談の件で時間が出来たからと来ています｣

｢忘れてた。すまない助かった！｣

この前武器の補充をするための資金をみていたら見事に足りなく、お世話係に罪人共の飯を減らせないかと話に行ったんだった

正直、お世話係のほとんどが罪人に対して妙に情があるから苦手なんだよなぁ

と思いながら見張りの一人に挨拶をして小走りで事務室に戻った。