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第14話 by86 ページ14






side 神田あきら


「神田さん、ちょっとそれはヤバイん
じゃないですか?」

同僚が私に聞いてきた。

ここはとあるレコード会社、
私の仕事場だ。

私は金髪と碧眼の時点で
目立つし、ツインのハーフアップを
している。なんならスーツは今日は
ピンクである。

「なんでって、アンタ何も思わないの?
同じ格好した奴がわんさかいてさ、
そんなに双子コーデ
いらないでしょうよ!」

「で、でも・・・」と同僚が返すが私が
見ていたのはその子じゃなく時計。
長い針が5を指していた。

「定時なので帰ります。」
私はタイムカードを押しながら
言った。押してさえしまえば
こっちの勝ちだ。

私は慌てる上司を見捨てるように
その場を後にした。


あたりはすっかり夕方だった。
タピオカを飲むためだけに
長蛇の列を並ぶ女子高生。
その者たちが私には過去の自分に
見えてしまう。

大人になれない私は一体。
その考えが頭に残った。


そこに見えた一人の女子高生、
と多数のガラの悪い中坊たち。

「な、俺たちと遊ぼうぜ。」
言い寄られてる女子高生は見るからに
嫌そうだ。

私は知っている、
これが彼等の言い寄りを
ヒートアップさせると。


私は中坊のうちの一人を飛び蹴りした。

中坊はどこかへ吹っ飛んだ。

「誰だテメェ!」と中坊供は聞く
もんだから私は答えてやった。

「通称[明鏡止水のブラッドローズ]
神田あきらたぁ私の事!世露四苦!」

中坊の一人は聞いた瞬間に慄いた。

「なあ、担任の言ってたヤベー不良が
いたって、この人・・・」

アイツらはどこかへ行ってしまった。
物凄くウケた。

「大丈夫か?」と声をかけようとして
振り向いた。確かに女子高生はそこにいた。
それだけなら良かった。

女子高生の更に向こうに何かロボットと
数人の警察が見えた。

「逃げな!」私が咄嗟に出した第一声が
それだった。全く逃げないソイツを
「いいから早く!」と
どこかへ押した。

「ピピー!」っとロボットは鳴った。
例えるなら炊飯器の音だろうか。
姿もさながらそれである。

そして警察は単純で、私に言い放った。

「『無実の法』で現行犯逮捕する!」


私は警察めがけて飛び出した。
踵を返して逃げるよりもこっちの方が
相手も怯んで逃げやすいのだ。

と思っていた私が甘かった。
確かに3人くらいは押し倒せた
そこで私の記憶は一時中断した。

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カルク(プロフ) - 更新しました!! (2019年7月17日 8時) (レス) id: 46db662a70 (このIDを非表示/違反報告)
カルク(プロフ) - 更新させていただきます! (2019年7月17日 7時) (レス) id: 46db662a70 (このIDを非表示/違反報告)
nekoarisu(プロフ) - 更新させていただきました! (2019年7月16日 21時) (レス) id: 322193fd57 (このIDを非表示/違反報告)
nekoarisu(プロフ) - 更新させていただきます! (2019年7月16日 21時) (レス) id: 322193fd57 (このIDを非表示/違反報告)
味噌鯖 - しました! (2019年7月16日 15時) (レス) id: 9ffca39a54 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朝を見ない人々。 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年6月16日 19時

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