新世紀中学生の諜報員（SSSS.GRIDMAN） (ページ36)

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第34話ページ36

静止しているグリッドマン目掛け、もう一体いた触手の怪獣を投げ飛ばし、墜落させられてしまった。

内海「やっばい！！やられる！どうしよう！？」

『処理落ちなんて聞いてないんだけど……どうしたら……声も届いていないみたいだし……』

必死に頭を回転させ、ボタンを押すも反応無し。
このままでは本当に負けてしまう。みんなが死んでしまう。そんなのダメだ。俺の家族なのだから……

六花「！！…………」ｽﾎﾟｯ

ーーーーﾌﾟﾂﾝｯーーーー

いきなり視界に広がる真っ黒い画面に、反射する絶望した顔をした俺たちが映る。電源が落ちたのだ。

六花「一旦切ればいいじゃん」

『わぁああああ！！！！』

勝手に落ちたのかと思いきや、六花がコンセントを抜いてしまい落ちたのだと瞬時に理解し、思わず叫んでしまった。

内海「おいい！そゆことしちゃダメなんだそ！？」

六花「えーそうなの？」

内海「何してくれてんのよ〜」

六花「しょうがないじゃん。」

内海「あぁもう……再起動しないし……！！」

『どどどどうしよう……みんな帰って来れなくなっちゃったかも……』

六花「えい」ｶﾞﾝｯ

『ぁああああぁあ！！！六花！？ストレス溜まってるの！？』

内海「おいい！蹴るなよぉ！！昭和の家電じゃないんだから！！！」

鈍い音ともに蹴られたジャンクは光だし、突如吐き出される五人。どうやら再起動したことにより、リセットされたようだった。

裕太「いってててて……え？どうなったの？」

内海「この人がジャンク切っちゃったんだよ！！」

六花「また点いたんだからいいじゃん。」

『し……心臓止まるかと思った…………』

マックス「もう一度出るぞ。裕太。」

裕太「……はい！」

『……どうやら、出動干渉を起こしてるみたい。出力が上がりすぎて処理できてない。』

内海「4人同時には出動できないってことか？なら、いちばん強いのは誰っすか？」

『あー…………まぁ……』

そう言われて、視線が集まる先にいた彼。真剣な面持ちで真っ直ぐどこかを見ているマックスがいた。

裕太「え……え？」

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アンチ「どこだ！どこに行ったグリッドマン！！」

グリッドマン「ここだ！」ｸﾞｯ

アンチ「何処……」

振り返った視界の先にはグリッドマンの拳があり、殴り飛ばされる怪獣。そして、またもや倒されていなかった触手の怪獣が雄叫びを上げながら姿を現す。