Love Situation【ars短編集】３ (ページ1)

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ヒミツに恋して(N×S) ページ1

雅紀「最近彼女でもできた？」

友人からの突然の質問に自分の身体が分かりやすくビクッと震えた。

翔「そ、そんな事ないよ……」

慌てて否定してみるも、途中で声がひっくり返った。

これじゃあ動揺丸出しじゃないか。

自分がこんなに嘘をつくのが下手くそだなんて思っちゃいなかった。

『ねえ、どうなの？』と聞いてくる雅紀に俺は最終手段であるシカトを決め込み

わざとらしく目の前の画面に集中した。

和也「おはようございます」

本当に集中出来ていたのも束の間。

後ろから聞こえた声にまた。

ビクゥ！と身体が分かりやすく震えた。

翔「おは……ようございます」

和也「ん。おはよう」

目を見れず相手のネクタイを見る俺には柔らかく微笑んだ口元しか見えなかったけれど。

今日もかっこいいな。と思う。

和也「櫻井さん？」

翔「は、はい。」

和也「さっきからキーボード押しっぱなし」

ククク……と彼が白い歯を見せて笑う。

えっ。と慌てて画面を見ると１ページ分が『k』の文字で埋まっていた。

和也「アナタって人は本当に面白いね」

ポン。と頭に手を置かれ

照れくさいのと恥ずかしいので顔が熱くなるのを感じた。