No.249 ページ11
夜。
轟と爆豪の試験が終わった頃、
青海は寮の外で、試験会場近くで
『轟焦凍と爆豪勝己が止めた』
『近くに異能解放軍のヒーローがいる』
『襲撃した敵の腕には異能解放軍が開発した
腕輪が着いてる』
「…異能解放軍…」
更に聞けば、異能解放軍は自分たちの知らない所で勢力を広げているらしく大手IT企業や政治家、集英社など幅広い者たちが異能解放軍に所属していることがわかった。
「………」
ふと、上から真っ赤な羽が落ちて来て、
反射的にそれを手に取る。
「(羽…？)
！あなたは…」
上を見上げればつい最近話題となったヒーロー・ホークスがおり、名前を呼ぼうとすると人差し指を唇に当てられた。
「(シーッ)」
「！(コクッ」
皆にバレると不味いと思い、
二人は“個性”を利用し遥か上空に向かった。
…だが、ホークスは一向に話す事はせず、青海は直ぐに風の噂を聞いた。
『盗聴器とかはないけど、バレると俺的にもマズイんだよね。
だから、君の魔法でどうにかならない？』
それを聞いてから行動は早く、
青海は緑谷たちにも作った風の通信機をホークスに渡して脳内での会話を可能にした。
『ホークス、聞こえます？』
『おお！これは凄い！
聞こえる聞こえる！』
正直、青海との接触は初めてで、
初めての魔法にホークスは興奮するが、
青海の真剣な表情を見て、彼も落ち着いた様子で脳に語りかけて来た。
『はじめまして、だね、十文字青海ちゃん。
君とはずっと話してみたかったんだ』
『えぇ、私もあなたとお話をしてみたいと思っていました。
剛翼という“個性”で各地を飛び回り、
『流石！お見事だね。
君とは早く接触したかったんだけど、
バタバタしちゃってね〜無理だったよ』
『そうですね〜、
では、本題に入りましょうか。
これからの
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