No.241 ページ3
『第5セット！
圧倒的な強さを見せつけ
５ー０でA組の勝利よ！！
これにて5セット全て終了です。
全セット皆敵を知り、己を知り
よく健闘しました。』
実況は何故かミッドナイトに変わっており
彼女の丁寧な実況が響く。
『第1セット A
第2セット B
第3セット ドロー
第4セット A
第5セット A
よって、今回の対抗戦！
A組の勝利です！！』
YEAAHH！！
A組の喜ぶ声が聞こえる。
青海たちはパチンッと手を叩いて
お互いを称えながら戻って行った。
「デクくん、調子はどう？」
「うん、大丈夫。
十文字さんの魔法のお陰だよ、ありがとう！」
「よかった！
「先生」
！」
緑谷も“個性”による暴走も無く、
ホッと安堵すると遠くから心操の声が聞こえた。
反射的に顔をそちらへと向ければ、彼が相澤とブラトキングと話している所だった。
「一人では何も出来なかった。
まだ力不足です。」
「………」
「俺の編入試験も兼ねてたんですよね。」
「知ってたのか！？」
「いえ、でも…
時期や今回の形式を考えると…
インカム無しで俺を試しやすい形式でしたし、
俺だけ2回参加だし」
前々から思ったが、“個性”も合間ってか
彼の頭の回転は早い。
実力は不足しているが、これから伸ばして行けば更なる力を手に入れられる。
青海はそんな事を思いながら、
彼なら大丈夫と集合場所へと戻った。
「えー、とりあえず、
十文字以外、頑張れ」
「「「単純！！」」」
「当然だ、ほとんどこいつと緑谷の作戦だろ？
しゃんとしろ。」
「「「イエッサー…」」」
「ふふ。
とっても楽しい戦いをありがとね。
やっぱり戦いはこうでなくっちゃね！！
燃えたわ！！」
「お前はその戦闘狂な頭をどうにかしろ」
「いでっ！！」
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