男 ページ8
ゆっくり俺等の方に来るマネージャーの目は鋭く、鼓動はやくなりだした
「どう言うこと……」
静かな楽屋の中、マネージャーの声が響いた
声を張った感じの大きい声やなく、とても小さい声なのに重みのあるたった一言
ゆっくり抱き締めていたAを離し、マネージャーの目を見つめ口を開いた
ヤス「いつから…そこおった……」
ボクのする質問に黙りこんだまま、マネージャーはこちらを見つめ答えようとしなかった
自分の質問が先やと無言で訴えかけながら彼が怒っているのが伝わってくる
様々な雑音が、自分の気持ちを焦らせていく
嘘をつくべきか、ホンマのコトを言うべきか……
息を飲み、口を開こうとしているのにあかへんかった
なんて言おう……
なんて言うたら？
なんか……言わな…
なんかってなに？
このままやと……このままやとあかんやろ！！
ボクは思いきって口を開けようとした
でも、最初に喋ったのはA……
いや……違う……マコやった
ボクだけが知るAやなく、もうそこにおったのはみんなが知るマコ……
A「あんな……僕、話さなあかん事があんねん。僕の……秘密を…」
マネージャーに向かって真剣な表情をし、そして静かに話しだした
いつかこんな時がくるってAは思ってたんかな？
背筋を伸ばし……、凛とした姿で淡々と身の上話をしていった
涙を見せたりする事はなく、きちんとつつみ隠さずにマネージャーに話して、最後に「すみませんでした……」と頭を下げてみせた
Aは、恥ずかしい話ボクより大人で……
ほいで……俺より男らしかった
ホンマに、男らしくて……
Aを守ってあげようって、そう思ってた……
自分しかAにはおらへんって……
なんやねん……
それやのに……
いまただ黙ったまま隣りにいる事しか出来ひん自分って……
俺……なにしてん……
自分の中のおごりに気付いて、悔しくて……
恥ずかしくて……いますぐ消えてなくなりたかった
マネージャーは、眉間に皺を寄せながらため息をついた
「話は分かった……」
マネージャーは軽く目を閉じ、それから口を開いた
「マコ……悪いけど、抜けてくれるね」
続く
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こじゅMAMA(プロフ) - むーさん» おばんです。すみません。なかなか更新せずで申し訳なく思っています。そのうち更新されると思います。2019になってしまい申し訳ありません。気長に待って下さい (2019年9月29日 23時) (
レス) id: a147df293a (このIDを非表示/違反報告)
むー - 更新待ってます！！！ (2016年12月19日 0時) (レス) id: cd37b61b8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こじゅMAMA
| 作成日時：2016年1月18日 11時
