ブルーキャンディボトル (ページ10)

今日:12 hit、昨日:10 hit、合計:17,089 hit

10 ページ10

青

泣きたい。

なんで俺こんなんやの。

傷つけたかったわけじゃなくて、でも、偽善の言葉をかけて欲しいわけじゃなくて。

あれ、息ってどうするんやっけ、、

紫「流星ごめんなぁ」

目を開けると、ひたすらに謝ってくるはまちゃんが目に入る。

いつのまにかあの苦しさも、泣きたかった気持ちもどこかへ行ってしまっていた。

青「いま、何時、、」

紫「5時やで。朝の。もう一回寝る？」

過呼吸で意識を吹っ飛ばしたまま今の今まで寝てたらしい。

こうなったことも初めてじゃない。

しんどくなると、現実から逃げようとして俺は過眠傾向になるっていうのは、医者から聞いた話。

青「がっこ、行ってみる」

なんとなく、行ってみようかなって。

深い理由は特にない。

紫「え！無理せんでええんやで？」

青「無理してない、」

ショートホームルーム(SHR)だけでたら帰ってくる。授業は受けない。

あんなところにそんな長い時間いらえるわけがない。

、、、SHRも出られる自信はない。

ずっと開けてなかったダンボールを開ける。

学校のカバンは、大好きなおかんに選んで買ってもらった。

カバンの中身は、ペットボトルだけ。