ブルーキャンディボトル (ページ5)

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青

あの話から1日、まずは一旦門まで行こうと言われて、日の上がり切った日中の道路を歩く。

遠くに学校が見えると、胸がおかしくなる。

やっぱ無理。

青「帰る」

隣にずっとおってくれたはまちゃんには申し訳ないけど、これ以上ここにおったら死んでまうわ。

紫「うん、帰ろっか」

くるっと進行方向を変えると、見たことある顔が近付いてくる。

緑「はーまちゃん。あ、流星くん。昨日ぶりやね」

青「、っす、」

不安になって、はまちゃんのうしろに身を隠す。

紫「おーとも。遅刻？やっぱ本調子ちゃうんやないの」

そっか、昨日あの時間に来たってことは休んでたんやもんな。

緑「いーや。元気。病院行ってたの。前はほんまにやばかってん。あとは薬無くなりそうやったし」

やばいとか薬とか、俺には知らない話が進んでいく。

緑「流星くんは？かえるん？」

流星くん、て丁寧な呼び方、初めてされたわ。

紫「今日はもう疲れてんな？そんで帰るんよ。とももそんな気になるんやったら、学校終わってから家来いや」

何言ってるんはまちゃん。絶対家呼ばないで。

俺はいいって一言も言ってない。

それなのに、じゃああとでなー、と智洋くんは学校へ入って行った。

紫「大丈夫やで。いい子やろ。とりあえず帰ろか」

確かにいい子なのかもしれないけど、まだわからへんよ。人の本性なんて。