ブルーキャンディボトル (ページ3)

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紫

流星は弟。

12コ離れた、腹違いの弟。

要するに、流星をここに送り出したおかんは、俺を産んだ人じゃない。

おとんは共通。

いいおとんじゃないけど。

これでよかったんだと思う。

昨日、流星はこの島に来た。

結果的に、流星とおかんを離れ離れにすることになってしまったけど。

この小さな島で、もっと楽しく過ごしてほしい。

『はまちゃーん、おるー？』

玄関の外から元気な声が聞こえる

紫「とも。どしたん？てか学校は？」

緑「学校休んだ。それより、しげがなんか、新しい子がどうしたこうしたって」

島民は家族みたいなもん。

情報もすぐ回る。

紫「せやねん。ていうかとも学校休んでんやろ？調子悪いん？」

緑「いや、最近死にそうやってん。今は平気。それよりどんな子？会える？」

会える？、か。

紫「んー、厳しいかもしらんなぁ。俺の腹違いの弟やけど」

青「はまちゃん？」

リビングに来ないだろうと思っていた流星が、いつのまにか部屋から出てきていた。

青「あ、」

けれど、ともの姿を見るなり部屋へ引っ込んでしまう。

紫「ともと同い年なんよ。一応学校にも在籍はしてる」

今日から学校に在籍してる流星。

行く気は、ないみたい。

緑「そうなん。なんか、わかる。あの子、しんどい？、、俺と一緒やね、」

ともはちょっと悲しそうに言う。

紫「まぁ、、せやね。ともなら、流星のことわかってあげられると思うから。仲良くしたって」

緑「おん、また、後で来るわ。俺が友達になりたいって言ってたって伝えといてな」

じゃあねー、と、ともは市場の方へ歩いていった。