ブルーキャンディボトル (ページ16)

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青

いうことを言って彼は黙ってしまったから、おつかいがあるとその場を切り抜けてきた。

この島に来てから人と話すことは増えたけど、やっぱり怖さがなくなったわけじゃない。

ほんまに信用してるのは、はまちゃんとおかんだけやもん。

青「あ、八百屋、、」

いつのまにか通り過ぎてた八百屋を目指してUターン。

頼まれてたのは大根、にんじん、白菜。鍋かな。

「あれ、みない顔やね？」

青「あ、大根とにんじんと白菜、ください」

「はいよ。1200円」

はまちゃんのところって言ったら負けてもらえるんやっけ、

「どこの子？こんな島に引越し？」

青「はまちゃん、の弟、です」

「えー！はまだのところ！弟さんおったんやなぁ。あ、じゃあ200円戻すわ。1000円でええよ」

はまだ呼び、ってことは仕事の人？ていうかはまちゃんってなんの仕事してるんやろ、、

青「あ、ありがとうございます、、」

酒屋はもう少し行ったところ。

行ったら用意してくれる、らしい。

青「あの、すいません、、」

「はいはーい！」

「あ、はまちゃんとこの！中間淳太って言います。よろしくな」

青「あ、中間、さん」

黄「淳太でええよ。今用意するから待っててな」

初めは女の人かと思った。綺麗な和服とボブヘアにつけた髪飾り。

発せられた声が男の声で、名前もめちゃくちゃ男の名前でびっくり。

黄「はーい、これ頼まれてたやつ。そういえば、土日は隣で和服屋と茶屋やってるんよ。今度来てな」

青「ありがとうございます、」

家に帰れる、ようやく1人のところに戻れる。

久しぶりに人混みの中に入ったから、疲労感がやばい。

人混みって言ったってすれ違った人は片手で数えられるくらいやったけど。

意外とみんないい人やったな。