ブルーキャンディボトル (ページ15)

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緑

ギャンブラーな父親と、必死に働く母親。

嫌いな父親と、好きな母親。

おとんは優しい人やった。

俺が幼稚園児くらいの時は、そこら辺と変わらない、家だった。

おとんがギャンブルに手を出すようになって、家のお金はみんななくなって。

まだ小学生で働けもしない俺の代わりに、おかんは一日中働いた。

身体が弱くてよく壊体調を崩してた俺。

俺のためにおかんが仕事を休むと、おとんは俺を責めた。

だんだんおとんはおかしくなった。

いつのまにか警察に保護されて、大好きなおかんとも引き離されて、おとんは多額の借金を残したまま捕まっていった。

正確には覚えてないけど、多分この辺で、俺は鬱になったんよ、

やっとおかんと再開した時、それを素直に喜べないくらいだった。

島を出て本島の大きな精神病院に入院した時もあった。

自分がおかしくなってから3年、ようやくこうやって当たり前の生活を送ってる。

流星くんをみてると、昔の自分を見ているみたいで苦しい。

病名がこうだから、あなたはこうですって一概に言えない。

でもきっと流星くんはそれに縛られて、しんどい思いしてるんやと思う。

青「あの、」

緑「、、、ん？」

青「おつかい、あるから、、」

緑「あぁ！引き止めちゃってごめんなぁ、また今度！」

ぐるぐると考えているうちに、放置状態にしてもうた。

あとではまちゃん家行こうかな、

今日もおかん遅いって言ってたし。