ブルーキャンディボトル (ページ14)

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青

家の前で顔を上げると、遠くに智洋くんが見える。

青「来てたん、」

紫「おん、ともはしばらく学校休むかもな」

あぁ、俺のせい。

俺の馬鹿。

俺なんかいなければよかった。

紫「一旦家入ろ」

心の中はネガティヴなのに、そらはびっくりするくらいの晴天。

紫「あ、そういえば、おつかい頼んでええ？」

青「1人は、まだ、、」

紫「お願い！はまちゃん今から反対岸に来てる物資の運び出し手伝わなあかんのよ、ご飯なくなってまう！」

青「、、、わか、った」

で、結局いつもはまちゃんにおしまけちゃう。

紫「ありがとう。これ財布な。八百屋と酒屋は、はまちゃんのところって言ったらまけてくれるから」

青「うん、」

正直行く勇気はない。

でも、俺のせいではまちゃんのご飯なくなってまう。

さっきもらった飴と薬を鞄に突っ込んで、もう一度靴を履いた。

商店街は、いったん港に出てしばらく歩いたところ。

智洋くんの帰ってた方向もこっち、、

もし会ったらどうすればいい？

どうすれば、

緑「大丈夫？」

座り込みそうなところを支えられて後ろを見ると、智洋くんがいた。

青「っ、あ、、っと、大丈夫、なんで、」

緑「なぁ、ちょっとはなせへん？」

なんで今、あったらどうしようと思ってたこの人と、、

緑「聞いてほしいこと、あんねん」

聞くつもりはなかった。

逃げるつもりだった。

緑「俺な、鬱病、やねん」

緑「やから、わかる。流星くんの気持ち、、」

鬱病、、俺より、しんどい思いしてたんや、

俺やって、こんな中途半端なやつより、そうやって誰もが知ってる病名、欲しかったのに。

こうなるなら、俺の方がしんどいのが良かったのに。

緑「あんな、鬱だからしんどいとか、適応障害だからしんどくないとか、そういうのは違うと思うねん、、確かにしんどいこともあったけど、今は流星くんの方が、苦しくなってもうてるんちゃう？それも、俺のせいで」

なんでこいつは、俺に寄り添おうとしてくるんやろう。