ブルーキャンディボトル (ページ12)

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青

ギリギリ先生の話が終わるまで耐えて、SHRが終わったら速攻教室を出る。

、、、ふぅ。

帰ろ。

桃「なあ、藤井くん？初めまして、やんな。俺は高1の小瀧望。望って呼んで。よろしくな」

青「っ、ぁ、」

なんで、返さなあかんってわかってんのに。

空気が口から漏れていくだけ。

桃「あ、もしかしてトイレ探してる？まっすぐ行って突き当たり右やで。じゃあなー」

廊下で遭遇したのがよかったのか、勝手にトイレの場所を教えて望くんはどこかへ行ってしまった。

まさか話しかけられるとか考えてなくて、こんがらがった頭の中を必死に整理する。

いつのまにか足を動かしていて、後ろを振り返ると学校はかなり遠くなっていた。

青「飴、」

さっきの飴を口に入れる。ブルーハワイの味は俺の好きな味。

おかんも大好きな味。

おかん大丈夫かな。元気かな。

紫「流星ー！おかえり。大丈夫やった？しんどくない？」

青「あ、はまちゃん、」

いつのまにか家の前まで来ていて、大きく手を振るはまちゃんはなんか子供みたい。

青「あ、薬、」

本当は自分で持ってたい薬。

でも、オーバードーズしてしまったことがあるから、はまちゃんは俺が薬を管理するっていうのを許してくれない。

紫「んーん。流星が持っててええよ。お守りやもんな」

どっから聞いたのかわかんないけど、俺の心を見透かしているようだった。