星川さん -A dear person-

7 Bad condition. ページ8

-和訳-

不調。

──────────
(緋山)

緋山 ｢おはよ。A、なんか疲れてる？｣

いつもより気力がないA。


髪型はいつもばっちり整っているのに、今日はいろいろなところから毛が飛び出ている。

星川 ｢む…｣


む、とだけ言って、Aは寝た。

やっぱりいつもと少し違う。


白石 ｢ねー、A疲れてんのかな…｣



緋山 ｢あ、白石もそう思う？だよね、何かあったのかな｣

ん、もしかして私のせいなの？


心当たり？

そ、そんなのないし！


緋山 ｢あ、もしかして。藤川、Aに何かしたの!?｣



藤川 ｢は!?俺なんの容疑者？｣


緋山 ｢Aが元気ないんだけど！藤川のせいじゃないの？｣


藤川 ｢俺、心当たりないぞ!?緋山なんじゃねえのか？もしや白石？｣


白石 ｢あ、そっか。私も容疑者か｣

白石はしばらくのあいだ、考え込んでいたが白石も心当たりはないようだった。


ということはもうあいつしかいないじゃん！

緋山 ｢藍沢…！何しやがったんだ、救命の姫様に！｣


藤川 ｢姫ぇ？こいつがぁ？｣

ほれほれ、といいながら肘でAをつつく藤川。


危害は加えるな、と警告。

そうしたらすぐにつつくのをやめた。


すごい素直…。


…Aが藍沢の家に行ってから早二日。



藍沢はすっかり元気になったようで、いつも通り救命センターにやって来ている。


となったら今から藍沢のいるところにいって、真実を訊くしかない！


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(藍沢)


緋山 ｢藍沢っ！救命の姫に何しやがった？｣


藍沢 ｢姫？誰だ｣

緋山 ｢はぁ〜。藍沢ってほんと馬鹿｣


…お前に馬鹿と言われる筋合いはない。

緋山 ｢Aだよ。危害加えた？様子がおかしいんですけど｣


危害。

心当たりはある。



だが、得意のポーカーフェイスで乗り切る。


藍沢 ｢なんの事だ。緋山、お前じゃないのか｣


緋山 ｢はぁ？もう…あ、言っとくけどあんたが特別注意人物だから｣


作戦はうまくいき、緋山は去った。



一昨日。

風邪ということをうまく利用してAに近づいた。


緋山には言われたくなかったが、本当に馬鹿だ。


心底そう思う。




Aはこのこと、気にしてるんだろうか。

気にして具合が悪いのであれば。



最低だな────俺。


恨まれても仕方がない。

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