14 pleasant! ページ16
-和訳-
楽しい!
──────────
ぶるるん、とバイクの音がしてAが到着したと、すぐにわかった。
“がちゃん!”
星川 「わっ!」
少しすると、鍵がかかっていたのに驚いたのだろう。
驚いたようなAの声が聞こえた。
緋山 「あー、ごめんごめん」
すぐさま、ドアを開ける。
星川 「はー、びっくりしたよ。美帆ちゃんのことだから開けてくれてると思ってた」
緋山 「はいはい、ごめんって言ってるでしょ。行こ」
“かちゃ”
さあ、鍵もかけたことだし。
ここから駅までは徒歩5分ほど。
5分。長いと思えば長いけど、短いと思えば短い時間。
私たちは近況報告をしながら駅へ向かう。
…近況なんて、知ってるんだけどね。
星川 「あっ、ねぇ、チケットちゃんと持ってきたよね?」
あっ…?
大丈夫、大丈夫。
忘れてるわけないって。
そう思って、鞄の中を確認する。
が……。
緋山 「うっそん…。無いよ」
星川 「ほらぁ…。私の分も持ってくれてるんでしょ?取りに帰らなきゃ」
エスパーかよっ…。
“がちゃがちゃ”
はぁ…とため息をひとつ。
星川 「ため息ついたら幸せ逃げるって」
A、怒ってる?
私が、遊ぼうって誘ったのに忘れ物したし…。
緋山 「なんか……ごめん」
星川 「え、何が?」
ケロッとした顔で私を見つめるA。
なんとも思ってなかったんだ…。
私、深く考えすぎなのかな。って、私が深く考えてどうするんだろ。
星川 「それより、早く。チケット取ってきてくれる?私が取りに行っても多分わからないと思うから」
私が家散らかしてるって思ったな、A。
ちなみにいま私は白石の家に居候中だが、合鍵を持っているのでなかにはすんなり入れる。
ささっと取りに行く。
星川 「おっ、じゃあ行こう。ほんとにあるよね?」
まだ疑ってるのね。
大丈夫、ちゃんとありますから。
緋山 「大丈夫よ、ほら今度こそ行こう」
星川 「へーいっ」
Aが駆け出す。
その背中を私は慌てて追いかける。
ん?そういえば予定してた電車には乗れないよね。
まぁ、大丈夫。
ここ、都会だから!田舎じゃないから。
1時間に1本っとかっていうレベルじゃないから。
間に合うよ。…多分。
緋山 「はぁ、はぁ。ちょっとA!早い…」
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Blueheart - キムチさん» ありがとうございます。書いてみますね、お待ちしていてください。 (2018年8月25日 11時) (レス) id: d757884bbd (このIDを非表示/違反報告)
キムチ(プロフ) - 藍沢がノロウイルスになって夢主ちゃんが看病しに行って、藍沢のノロウイルスが移ってしまう話を作ってほしいです。 (2018年8月24日 19時) (レス) id: ce6e0260a0 (このIDを非表示/違反報告)
Blueheart - yuuftykkさん» そういう意味だったんですね!ありがとうございます。更新、頑張ります! (2018年7月24日 15時) (レス) id: d757884bbd (このIDを非表示/違反報告)
yuuftykk(プロフ) - 画面が黄色くなるのは多分ですが、もう少しで文字数超えますよーっていうサインだと思います。文字数超えても投稿は出来るので、あまり気にしなくても大丈夫だと思います! この作品とても好きなので更新頑張ってください! (2018年7月24日 13時) (レス) id: 8306566024 (このIDを非表示/違反報告)
Blueheart - 真衣さん» 分かりました。小説になるべく近づけようとおもい、「」に名前をつけていませんでしたが、ご要望でありましたら、おつけいたします! (2018年7月17日 21時) (レス) id: d757884bbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Blueheart | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/0jm0223
作成日時:2018年7月15日 14時