アイスが溶けるまで-2- ページ7
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店長の『今日はもういいよ』の声で、ん〜と背伸びをして帰る支度をする。
岸くんとは駅前で別れて、
今日は少し忙しかったので自分の御褒美にコンビニで少し高めのスイーツでも買うことにした
A「ふふ〜ん♪」
コンビニとは思えない綺麗なスイーツもあれば、
高めのアイスの新作があったり。
贅沢に悩みながらついでにマンガも見る。
A「...........あ、」
廉「...............あ、」
マンガコーナーに永瀬がいた。
そういや肉じゃがのお礼もできず皿を洗って返しただけだな〜と思って話しかけようかと思ったが
関わらずスルーしようと思った。
ちなみにデリカシーのないようなやつにくん付けするのもやめた。
A「...」
廉「ちょいちょいちょい！！スルーすんなや？」
と首根っこを掴まれた。
うぐっと声が出る。
あ、そうや...とにやにやと私を見下してる永瀬に嫌な予感しかしない。
.
.
A「...おかしいでしょ、、」
廉「このアイス食べたかってん♪」
肉じゃがのお礼が300円弱のアイスっておかしいだろ
それに比べて私は200円くらいのケーキを買った
嫌でもアパートは同じ、
帰り道は一緒だ。
少しの街灯に虫が集まって蒸してるような涼しいような風が頬を撫でる。これもまた夏を感じる
廉「あ、今日..俺ら午後にゼミやったんよね」
A「そう、」
廉「Aは？」
A「1日バイトしてたよ」
廉「ええな〜涼しいやつやん」
と話をどんどん広がっていく
コミュニケーション能力の高さをやっと実感した。
((次は何作って渡してやろっかな))
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作者名：ながばし
| 作成日時：2018年8月1日 19時
