青に染まれ.。REN.N (ページ37)

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遠くまで-3- ページ37

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廉「.....ひと、少なくなったな」

A「旅してるみたい」

もうあと30分もしないで終点に着く

そのときにはもう、人は少なく二人共座っていた。

携帯をいじるわけでも、

音楽を聞くわけでもなく

ただ、途切れ途切れで話をし続けた。

廉「せや！海の近くにな？もう使われんくなった展望台あるらしくて夕日がめっちゃ綺麗に見えるってクチコミあった」

A「おお、すごいそれ」

廉「楽しみやもん」

そう話していると止まる電車

電車から降りてみると潮風の匂い。

どこまでも青い空と海は綺麗で

心が洗われるようにスーッと気持ちいい感覚になる

A「着いた〜〜〜！！！」

ぐーーーっと背伸びをして

1歩を踏み入れる。

廉「ええな〜空気」

サーっと風が吹いて永瀬の髪がふわっと靡く

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿綺麗だった、

廉「あ、コンビニあっちあるで？行く？」

A「行かない、それより早く海行こ」

砂場に荷物を置き捨てて、裸足になって足首ぐらいまで海に入る。

やはり少し肌寒い

そりゃそうだよね、秋だもん

廉「ったく、早いわ〜」

あとから永瀬もやってきて、

ほっそい足首まで、

ほんと細い。ずるいなぁ

廉「A、もう少し奥まで行ってみようや」

そう言って私の右腕を左手で引く

ズボンを膝くらいまで曲げていた永瀬はどんどん先に行って

ふにゃって、笑って

A「ちょっと、待ってよ」

廉「もう少し行く？」

A「待ってって、手、離さないでよ！！少し怖い....です」

廉「あはは！！！！！」

青春、していると感じた。

青春って中高生のときだけだとか

ほら、制服デートとか憧れたしクラスメイトに〜monthおめでとう♡みたいにお祝いされたり

学生にしか出来ないことを堪能するものだと思ってた

でも、違う

永瀬と出会ってぜんぶ経験した

永瀬が、

私の青春だ。

((離してやるもんか))