青に染まれ.。REN.N (ページ26)

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静かに弾けた-3- ページ26

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「ちなみに今渡したプリントに載ってる②の講義は自由参加だからな〜」

夏休みが、終わった。

また、大学生活が始まる

私の所属している社会学部は永瀬たちのいる経済学部と少し違って、

フィールドワーク(調査活動)が重視される学問で、必ず社会調査の講義や演習には出なければならない。

A「②も出なきゃな〜」

自由に、というがまあ遠回しに強制だろう。

単位とは関係ないだろうがこれからに反映してしまうものだと危ないので一応で出ることにしよう

愛「Aでるの？②の講義」

A「保険で一応？」

涼しくなった中庭は居心地がよくて

ベンチに愛莉とふたり座って話をしていた。

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なんだか周りがそわそわしだした。

小声で何か言ってるような、その視線は全部同じ方向を向いて

愛莉は携帯をいじっていたので私は釣られてその視線の方を見た。

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廉「笑かすなってほんま！！！アホやわ〜も〜〜」

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿永瀬だ。

そうか、そうだよね

顔は整ってるしコミュ力高そうだしてか高いし

そりゃ人気だよね

そりゃあ、みんなの視線の的だよね....

私が知らないだけで永瀬って大学じゃ有名なのかもしれないよね

追ってしまう。

まるで永瀬が離すなと言わんばかりに私の視線を持っていく

感じてしまう

特別な存在じゃないのに嫉妬じゃないけれどなんだこの感情

愛「嫉妬？」

A「えっ、そんな訳...永瀬だよ？」

愛「でも愛莉的には永瀬くんといる時のAは本当に楽しそうに笑うけどな？」

愛莉の目に映る私の顔と

あの時、永瀬の目に映った私の顔

頭に浮かんでくる、そのときの顔が

A「永瀬がバカだから笑えるだけでさ、....私はそんな..そんな気持ち知らないし」

そう、きっと永瀬がバカだから

それでも永瀬にはずっと笑っていて欲しいとそう思う。

変な感情も持った私がいることは事実なんだ

パチっと永瀬と目が合ったと思って逸らそうとした時

動いた永瀬の口

〝 A 〟そう、私の名前を口パクで呼んだ気がした

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((好きって気持ちに素直になれない所もAらしい))