静かに弾けた-1- ページ24
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岸「いいねいいね〜青春だね〜」
A「まぁ、うん。楽しかった」
岸「......そっから恋は芽生えねぇの？」
9月の平日は8月に比べると人はうんと少なく暇になる。
世間は脱夏休みで私たちはまだ続く夏休み
それももう終わりを告げそう。
A「恋、ねぇ........」
岸「Aちゃんはその永瀬ってやつどうなの」
A「彼氏にしたいかって言われたらしたいとは思わないかなぁ」
岸「うわ〜〜罪だわ〜それ罪だわ〜〜」
人がほぼいないレジでふたりでずっと話して
岸くんは罪だわ、無自覚だわと言う。
そういう岸くんは岸くんなりに就職を考えているそう
1個年上なのがこーゆーときに感じられる
A「......好きとかってなんだろうね」
恋とか、高校のとき他校の人と付き合う子は少なくなかった。
恋から離れてたとか避けてたとかじゃないけど、
なんとなく、なんとなくそれがどんなカタチでどんなカオリでどんなカンジョウなのか
理解しようとすればするほど遠くなっていくような気がして
A「避けすぎてたのかな」
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岸「.............Aちゃん？」
A「ああ、ごめんごめん。暇だしテーブルでも拭いてくる」
考えれば考えるほど分からないなら、
考えない。それがいいと思った
岸「やるよ、」
A「またこのサイダー？」
岸「うめぇだろ！！...ちゃんと自分のことも永瀬ってやつのことも考えろよ」
帰り際、岸くんから貰ったいつものサイダー
自分のことも、永瀬のことも、考えろって言葉が意味深で
もしかして、私が気づかないだけで永瀬を傷つけているの？と
不思議と呼吸が荒くなった。
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((どうしてこうも疎いのかね、))
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作者名：ながばし
| 作成日時：2018年8月1日 19時
