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学生特権-2- ページ21

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ボタンを押して取り出すペットボトルはキンキンに冷えていて

ゴクッと喉を通ると一気にスッキリする。




廉「そのサイダー好きなん?」

A「ああ、バイトの同期がよくくれるの」

廉「ふーん、」







ふと、立ち止まって自動販売機とにらめっこしてる永瀬を見る。

昔の私じゃ想像も出来なかった光景だった

中学から女子校だったから大学生になっても女の子としか絡まないと思ってたから

男の人と、永瀬とこんな遊園地だなんて想像どころかそんな未来あるわけないと思ってた

もう、遅いと思ってた。









廉「....なんか、乗る?」

A「どうせふたりとも酔って終わりじゃん」

廉「じゃあ、なんか、...どっか行く?」

A「.......それも、悪くない」









愛莉に永瀬ふたりでフラフラしとくからあとはお二人で♡なんて送って

返信は見らず待たずでポケットに直した。







遊園地とは、乗り物ばかりであとはお化け屋敷とかさっきも行ったように鏡迷宮とか、

苦手じゃないけど得意じゃない。

人は少ないしほぼ待たずになんでも乗れる。









廉「俺、あれ乗りたい!!!!」


永瀬が指さしたのはメリーゴーランド

いや子供すぎ、と馬鹿にした言葉がでるが

子供っぽくてかわいいなって不覚にも思えた







A「意外と動くんだ」

廉「待って久しぶりすぎてやばい!!」





懐かしい曲に乗せて動く色をしっかり塗られた木馬や馬車、小さい頃はこれに乗ってはお姫様の気分を味わってたっけ





廉「次はあれな!!!!」




ティーカップ、あのドラマのようにブンブン回す永瀬にどんどん酔っていく私

やり返しのようにハンドルを強制的に奪って逆回転をかけてふたりともぐったり



他にも水系の乗り物とかたくさん。

気づけば永瀬ともう6時間弱遊び呆けていた。









廉「Aって案外お子ちゃまやなっ!!」








そう言って笑う永瀬の瞳の中の私は

今までにないくらい笑ってた_____________









((パレード、いい場所取りたいな))

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作者名:ながばし | 作成日時:2018年8月1日 19時

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