【紺青の拳】探偵と怪盗の正体を知っている女子高生Anotherストーリー

□ ページ8

連絡から数日後＿＿＿

私は羽田空港からシンガポール行きの飛行機に乗り、リシさんの元へ向かった。



数時間後＿＿＿

A｢ついた〜｣


今の日本は馬鹿みたいに猛暑日が続くTHE夏！なのでシンガポールが暑いとはあまり感じない。
リシさんとの待ち合わせ場所、『富の泉』へ向かった。


富の泉に着くと既にリシさんがいた。


A｢リシさん！お久しぶりです！｣
リ｢Aさん、お久しぶりです。犯罪者である僕に会いに来るなんて物好きですね｣


リシさんは苦笑いしながら言った。


A｢確かにリシさんは犯罪者かもしれません。でもレオンのように心の底から黒く染まってる人じゃないんで｣
リ｢世間一般から見たら僕は黒く染まった犯罪者でしかないよ…。そういえば、なんで待ち合わせ場所をここにしたんだい？｣


シンガポールでの待ち合わせ場所といったら『マーライオンパーク』『チャンギ空港』『ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ』などが一般的なんだろう。


A｢私がココを選んだのは単純に人通りが少ないからです。人通りが少なければ、犯罪者だと騒がれにくいと思って…。
リシさんの人柄を知らない人に極悪非道な犯罪者扱いされるのは、リシさんに助けられた身として嫌なので…｣


選んだ理由が意外だったのかリシさんは一瞬ピクっとした。


リ｢立てないほど血を流してる人を放ったらかしにするわけないだろう？人として当たり前のことをやっただけだよ｣
A｢その行動を当たり前と思える時点でリシさんは白の人間ですよ。少なくとも私からしたら」


リシさんは「そうですかね」と笑った。


A「私が今まで見た犯罪者は

死ぬと分かる高さから人を突き落とす人
子供に簡単に手を上げる人
武器も何も持ってない人に拳銃を向ける人
自分の私情を仕事に持ち出し日本の信頼・警察の信頼を落とした人…

正直ろくな人間じゃなかった｣


犯罪者の中でまともな人物に会ったのは、リシさんが初めてかもしれない…

□□→←釈放後のリシ＊アニメLOVE様＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す