【紺青の拳】探偵と怪盗の正体を知っている女子高生３（完）

第94話 ページ5

Aside

急に走り出した新一に続くように着いていく。


A｢おじさんに確かめたいことって何？｣
新｢金属探知機での件だよ！
大会１日目のときにおっちゃんだけ何しても引っかかってただろ？
もし、知らないうちに探知機に反応するようなものを持たされたとしたら、どうだ？｣
A「ソレの正体が今回の事件のヒントになるってこと？」
新「オレはそう考えてる」
A｢誰にも知られずにおじさんにソレを仕込むことができた人って｣
快｢秘書のレイチェルか｣


お酒を溢されたと言っていたがあれはわざとやったことだったのか
店に着くとおじさんは揚げ物をつまみながらお酒を飲んで酔っ払っていた。
いくら旅行といえど昼間から潰れるほど飲むのはいかがなものか…


小｢はにゃっ｣
新｢悪いな、おっちゃん！｣


おじさんの返事を待つことなく快斗が背後に周り、羽交い絞めして席から立たせる。

ってか新一…アーサー・ヒライだってこと完全に忘れてるわね…
まぁおじさんは酔っ払ってるし問題ないか


小｢えっなんだ、いきなり！？｣


新一が椅子の上に立つと、おじさんの胸元辺りまでシャツを上げ、内側にあるパスポートケースの中を探った。


小｢あひゃひゃひゃひゃ、あ、ちょっ｣
新｢これだ！！｣


パスポートケースの中には1枚のメダルが入っていた。
メダルには『NAKATOMI』の文字と船の絵が彫られていた。


A｢な か と み？｣
快｢中富って…中富海運のことか？｣
A「中富海運ってあのガラの悪い人か」
新｢おそらく…おっちゃん！これ借りてくぜ！｣


快斗は羽交い絞めしていたおじさんを放り出し、新一はメダルを握った。

あんな雑に扱われておじさん可哀想に
あとね、周りの目が痛い

私たちは半ば逃げるようにお店から出ていった。


小｢今おっちゃんって言わなかったか？あのガキ…｣

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