【紺青の拳】探偵と怪盗の正体を知っている女子高生３（完）

第113話 ページ24

海賊に銃を突きつけられたコナンとキッドは、両手を上げた。
柱に縛りつけられたリシにも銃が向けられ、リシは唇を噛んだ。


レ｢さて、リシくん。残念ながら形勢逆転だ｣


ニヤリと笑ったレオンは｢ユージーン｣と呼んで、アタッシュケースを投げた。


レ｢《計画は失敗したが、この宝石は君にあげるよ。ここにいるヤツらを全員片付けろ》｣

ユージーンはアタッシュケースを開けて、中に入っているブルーサファイアを確認した。
すると、部下はリシに巻きついたワイヤーをほどいた。


レ｢《なっ何をしている！？》｣


愕然とするレオンに別の部下が｢動くな！｣と銃を突きつける。
それを見た禮次郎は｢ひぃぃっ｣と後ずさりした。
そしてジャグジーの端に足を引っかけて、ジャグジーに落ちる。


禮｢た、助けて〜！｣


ユージーンはジャグジーで手足をバタつかせる禮次郎をチラリと見ると、アタッシュケースを閉めて持ち上げた。


ユ｢《この宝石さえ手に入れば、もうお前に用はねぇ》｣
レ｢《なんだと！？》｣


レオンが立ち去るユージーンを追いかけようとすると、部下が銃を突きつけた。


ユ｢《俺は約束を守らない男でね。もっと楽な儲け話があっただけさ》｣


そう言ってユージーンは立ち去った。


コ｢(楽な儲け話…？まさか！)｣
コ｢お前達の狙いは！｣
リ｢フフッよく気のつく坊やだな。そのとおり、このホテルには鈴木財閥のお嬢様がいる。誘拐すれば身代金は桁違いだ｣
キ｢お嬢様はもう避難しているんじゃねーか？｣
リ｢まだスイートにいるはずだよ。僕が電話で『絶対に部屋を出るな』と言っておいたからね｣


リシは自信たっぷりに言った。


「そう言えば鈴木財閥のお嬢様以外にも男女の声がした気がしたな…｣というリシの呟きにキッドはすぐ様反応した。


キ｢(園子お嬢様以外の女子なんて、蘭とAしかいない。屋上に蘭がいるってことは…)｣

キ｢Aが危ない！｣

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