【紺青の拳】探偵と怪盗の正体を知っている女子高生３（完）

第121話 ページ32

快斗(怪盗キッド)side


Aを建物の上に下ろし、再び上昇した。
海賊連中がマシンガンで撃ってきたので、なかなか作戦が実行できない。


快｢おい。あの作戦の前に海賊連中をなんとかしねぇと…。トランプ銃もあと一発…｣
コ｢残ってるじゃねぇか。一発逆転の奥の手が｣


名探偵はスカイパークにいる空手野郎を指差した。
お嬢様を抱き抱え、バーのテーブルを倒しながら海賊連中から逃げている。

よく見ると空手野郎の手首には紫色のミサンガ


快｢なるほどな。突っ込むぞ！｣


すると、ﾄﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｯとマシンガンの音が聞こえた。
音のする方向を見ると


快｢A！？｣


屋上を全速力で走るAを数人の海賊連中が追いかけていた。
オレが渡した煙幕弾を使い視界を遮っているが、何発も使わないところから見て残りの数も少ないのだろう


コ｢なんで京極さんじゃなくてAを！？｣
快｢空手野郎のミサンガを切る前にあっちを何とかしねぇと！｣



Aside＿＿＿

煙幕弾を使うも徐々に意味をなさなくなってきた。
海賊たちも慣れてきたのだろう、廊下の時より確実に弾が当たるようになってきた。

所々にある柱やオブジェ、高低差を使って何とか直撃を免れているが、それも時間の問題だ

いくら命を狙われていると言っても奪った拳銃を使う勇気は無い
相手を殺してしまえばコチラの負けになる

ﾄﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ


A｢痛ったいな…｣


いくらなんでも不利すぎるこの状況
これじゃあ自分が死ぬのを待ってるみたいだ


快｢A！！！空手野郎のところに行け！！｣
A｢え、｣


快斗が私に向かって叫んだ。
空手野郎って京極さんのこと…よね


新｢京極さんっていう奥の手が残ってる！急げ！｣
A｢わかった！！｣


物陰から飛び出し京極さんのところを目指した。


A｢見つけた！｣

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