【紺青の拳】探偵と怪盗の正体を知っている女子高生２

第53話 ページ8

Aside


肩を寄せ合って夜景を見ている二人の様子を新一は「今すぐそこの位置を代われ」と言わんばかりに快斗を睨んでいた。

すると、３つのペットボトルを手にした園子ちゃんがやってきた。


園「ふふっあの二人やっぱお似合いよねぇ」
新「そ、そう？」
A「ね、ね〜ホントお似合いだよね〜羨ましい…」
園「邪魔しちゃ悪いわね」


園子ちゃんはそう言うと階段を上って歩いていった。
…私ちゃんと笑えてたかな？
高校生になってから快斗に対する思いが強くなった気がする…



コナンside＿＿＿

コ「(蘭のヤツ。ニセモノだって気づかねぇのかよ。あぁでも、気づかれたら日本に帰れなくなるし)」
コ「あ〜〜〜〜！！」


気づいて欲しいけど、気づかないで欲しい…。
そんな矛盾した思いに思わず声をあげると、隣にいたAがギョッとしたようにコッチを見た


A「ビックリさせないでよ…」


驚いた顔からすぐに元の表情に＿いや、何か思い詰めたような表情をするA。


A「(このまま快斗への想いが大きくなるくらいなら…いっそのこと告って振られた方がマシだわ…)」
新「なぁA」


滅多にしない表情に思わず声をかける。
前から思っていたことも添えて。


新「飛行船の時といい、ひまわりの時といい…」
A「…ん？な、なに」
新「Aってキッドのことが好きなのか？恋愛的な意味で」
A「…え！？あ、いや、別にその、えっと…………うん」


さっきの暗い表情から一転、顔を真っ赤にしたAは小さく頷いた。


新「やっぱりか…。キッドの正体を一切明かさない理由もそういうことか」
A「うっ…はい。……ねぇさっき笑えてた？」
新「ん〜まぁ…。勘がいい人から見たら痛々しかったんじゃねーか？」


表情もそうだが、声のトーンも明らかに低かったしな


A「あ〜マジか…よし決めた！」
新「え？なにを？」
A「教えな〜い」
新「はぁ？」

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