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第56話 ページ11

No side
A・快斗が晴れてカップルになった頃___


小五郎はバーでお酒を飲んでいた。
ノスタルジックな店内では、ほとんどの人が『シンガポール・スリング』を飲んでいた。
小五郎もその一人だ。


小「カァー!シンガポールつったら、やっぱシンガポール・スリングだよなぁ!」


小五郎はシンガポール・スリングを一気に飲み干すと


小「もう1杯!」


と、空になったグラスをバーテンダーに差し出した。


?「毛利さん?」


声をかけられ振り返ると、カクテルを手にした若い女性_レオンの秘書レイチェル・チェオングが立っていた。


小「あ、ああ、あなたは…」
レイ「ここ、座っても構いません?」
小「ど、ど、どうぞどうぞどうぞ!一緒に飲みましょう!」


小五郎は素早く立ち上がり隣のスツールを手で示した。
レイチェルは小五郎に近づき、右手をカウンターに乗せた。
その指先が、小五郎の左手に触れる。


レイ「実は私…あっ」


レイチェルが深刻な顔をして何かを言おうとしたとき、奥の方に目線をやると見覚えのある背中が映った。
そして、カクテルを傾け小五郎の胸元にお酒をかけた。


レイ「大変!私ったらなんてことを!ホントにすみません」


レイチェルはハンカチを取り出し小五郎のシャツを拭く。さらにベストのボタンを外し胸元に手を入れて拭き続けた。


小「あ、いえ、お気遣いなさらず…へへへ」


小五郎がレイチェルの色気にデレデレしていると、ホテルのボーイがやって来た。


ボ「《ミスター毛利、お電話です》」


英語で言われた小五郎は訳が分からずキョトンとしていると、すかさずレイチェルが通訳をした。


レイ「毛利さん宛てにお電話のようです」
小「俺に?誰だ?」


小五郎が不思議に思いながら歩き出すと、レイチェルが呼び止めた。


レイ「毛利さん…どうしてもお話したいことがあるんです!明日、ここへ!」


小五郎に名刺を握らせると、走り去っていった。


小「…?ったく」


慌しく出ていくレイチェルを見送ると、手渡された名刺を見つめた。

ボーイに連れられてロビーまで来た小五郎は、フロントスタッフから受話器を受け取った。
名刺をうちわ代わりに仰ぎながら受話器を耳に近づけるが_


小「もしもし?もしもし?…んだよ、切れてんじゃねぇかよ!」


電話は既に切れていた。
ガチャンと受話器を置くと


小「だあああ!もう!飲み直しだ!!」


そう言い再びバーに戻っていった。

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美紀 - コナン大好きです最高ですコナンと新一大好きですこの映画大好きですこの映画の主題歌を大好きな三代目の臣君が歌ってたので3回も見ました (2019年7月8日 13時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
如月葵(プロフ) - ゆるグラさん» 『嬉しい』という言葉が聞けて絶賛感動中です!(´;ω;`)ありがとうございます!更新できる話数が日によって違いますが、楽しく読んでいただけるように無い文才を精一杯振り絞って頑張ります!(笑) (2019年6月14日 23時) (レス) id: f641bd2ac0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるグラ(プロフ) - 毎日更新お疲れ様です(^^)いつも楽しみに拝見してます、この映画見て夢小説見たいなって思ってたので凄い嬉しいです! (2019年6月14日 20時) (レス) id: d14736e980 (このIDを非表示/違反報告)
如月葵(プロフ) - るるおさん» ありがとうございます!更新頑張ります!これから作る劇場版名探偵コナンの作品も見てくれたらな〜なんて(笑) (2019年6月12日 21時) (レス) id: 8f2c85a437 (このIDを非表示/違反報告)
るるお - めちゃ私の好みです!毎日楽しみにしてます! (2019年6月12日 17時) (レス) id: 595ef07877 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:如月葵 | 作成日時:2019年6月9日 23時

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