【紺青の拳】探偵と怪盗の正体を知っている女子高生

第13話 ページ14

Aside


新「蘭…ねえちゃ…」


この違和感…やっぱり気のせいじゃない。
目の前にいるのは蘭ちゃんじゃない


蘭「ずぅっと待ってたんだよ？」


あぁ、やっとわかった


A「はぁ、よかった快斗か」
快「おう！わりぃな怖がらせちまって」


元の姿に戻ると「ごめんな」という言葉と共に手を差し出した。
素直にその手を取る。


A「ありがとう」
快「ごめんな」
A「いいよ」


さっきの恐怖は何だったのか、足音の犯人が蘭ちゃん…いや、快斗だとわかってとても安心した。
そして、安心以上に嬉しさが出てきた


A「それにしても久しぶりだね！大丈夫？ちゃんと朝ごはん食べてる？」

快「ひまわりの展覧会ぶりだもんな、朝ごはんはまぁ一応。青子が作るんだけどよ、毎朝魚出してきやがるんだよ！
Aはいつもバランスが良くて好きな物を作ってくれたのによぉ」


青子から『今までの仕返し！快斗魚嫌いなんだって笑』とご丁寧に写真付きのメールは届いていたから知ってはいたが、まさか毎日出されているとは


A「あはは…でも毎朝 朝食抜きよりかいいんじゃない？」
快「まぁな」


いいなぁ青子…私も一緒にいたいな…
あぁでも快斗と青子は両想いなんだろうし邪魔しちゃだめだよね…


快「A？どうした、大丈夫か？」
A「え！？あ、大丈夫だよ！あ、ねぇどうして新一を気絶させたの？」
快「ん？あぁ名探偵にちょっと協力してほしいことがあってな」
A「ふーん…やり口凄い強引だけど」


何か隠してるな、と思ったけど敢えて口には出さなかった


A「ってやば！もうこんな時間じゃん！早く帰らないと！」
快「送るよ、女子高生が一人で歩いてたら危ないからな」
A「え、いいの？ありがとう！」
快「お、おう」

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