Love Situation【ars短編集】 (ページ4)

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友達から始まって。

恋に気付いて。

長かったな、と思うし

そのまた逆で一瞬のように思う時もある。

翔くんが結婚したからと言って俺がこの恋から解放されるわけじゃない。

行き場のない恋ほど切ないもんはない。

自分でそう思い、笑い

たまーに寂しくなる。

和也「ちょっと相葉さん！人参くらい食えよ！子供か！」

雅紀「大人になっても無理なもんは無理なの！」

ニノは俺みたいになるなよ。

唯一、俺の恋心を知る隣の男に俺はそう願う。

お前だけはどうかその恋を実らせてくれ、と。

和也「あんたもいい加減食いなさいよ」

智「ん、そうする」

名前を聞いてもよく分かんないお洒落な料理。

相変わらず腹は空いていなかったけど。

ニノにまた何か言われそうだったから素直に言うことを聞いた。

智「眩しいなぁ……」

和也「それさっきから何回言ってんのよ」

智「……眩しいんだよ。幸せそうだなぁ～って、そう思わない？」

目を細め微笑んだところで

翔くんと目が合ったような気がした。

和也「……いつ忘れられるんだろうね」

呟きに近いニノの問い。

その答えは至って簡単だ。

智「多分これからもずっと好きだよ」

アハ。と笑った俺にニノはやっぱりニコリともせず。

『馬鹿だね』と呟いた。