69現目 ページ22
〜雅紀side〜
「…それより、お前熱下がったのかよ」
「へっ！？あ、あぁ、もう元気ですよ！
風磨のおかげ…かは分からないですけど
何とかこの通り…！」
「ふうん。 じゃ、そのタコみてぇな
ブッサイクな顔面と、ふらついてる足は元々か？」
「え"っ！？、あ、あははっ！
さっき、タコさんとお話してたからですかね！」
何とも噛み合わない2人の会話に
俺は思わず、ポカン。
タコさんとお話…？
長年彼と付き合ってる俺ですら
意味の分からない言い訳を捲し立てた翔ちゃんは
無言でズカズカと近付いてくる大野さんの影に
更に慌てふためいた。
「ひっ！？お、おおぉ、大野さんっ！？」
「黙ってろ」
そして、一気に近づいた2人の距離。
額を合わせて検温してるだけなんだろうけど
傍から見れば、角度的にちゅーしてるみたい。笑
んー！やっぱ、明らかにおかしい、この2人！
昨日やっぱり何かあったな？
一見冷たそうに見える大野さんの口調だけど
端々に不器用な優しさが見て取れる。
翔ちゃんが元気になったらニノに
事情聴取して貰わなきゃ！
翔ちゃんの滅多に見れない赤面顔にニヤける顔を
必死に堪えてウズウズしていると…
「っ、翔ちゃん！？」
あまりの至近距離に、更に逆上せたのか
翔ちゃんは遂に、プシューっと頭から煙をあげて
風船が萎んでいくみたいに、ヘナヘナと
その場に力なく座り込んでしまった。
なで肩気味の肩が上下してて
強がりながらも、やっぱり辛そうで…
「あ、兄貴っ！！大丈夫っすか！？
ほら、俺に掴まって下さい！！｣
2人の様子を珍しく黙って見ていたかと思いきや
秒で反応して翔ちゃんの近くに駆け寄った風磨。
「はは…情けないけど、しょうがないか…」
普段は後輩に頼る事を拒み気味の翔ちゃんは
苦笑いを浮かべながらもやっぱり、身体は
しんどいのか、風磨に手を伸ばしかけた…
…と思ったら。
パシッ
「どけ」
たった一言で威圧した大野先輩が風磨の手を弾き
間に割り込む様に、伸ばしかけていた
翔ちゃんの腕を力任せにグイッと掴んで
そのまま軽々と抱き上げた。
「お、大野さん…俺、重いですよ…？」
「知ってる」
そして、そのまま何食わぬ顔で
大野先輩は俺達を取り残す様に
寝室に翔ちゃんを運んでいった。
お、お姫様抱っこ…っ！？生で初めて見た…！
…っていうか、大野先輩カッコよくね！？
2人の、独特の空気感に何だか
こっちまでドキドキしてきた。
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& - 更新楽しみです (2019年1月4日 13時) (
レス) id: c4652a5ed4 (このIDを非表示/違反報告)
星羅*(プロフ) - ゆーさん» ゆーさん、コメントの確認が遅くなってしまい大変申し訳ありません！泣 楽しみにして頂けてとても嬉しいです！！近々更新するのでこれからも宜しくお願いします＾＾ (2018年12月26日 20時) (レス) id: 9c00a2b6a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - いつも楽しみにしてます (2018年12月26日 17時) (レス) id: 625128a66e (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - いつも楽しみにしてます (2018年12月13日 20時) (レス) id: c4b137a778 (このIDを非表示/違反報告)
シュガ−(プロフ) - 返事有難う御座います！お直しも加筆もしっかり確認済みです！笑何回読んでも飽きないのが不思議です。。！！これからの展開も楽しみにしています！！ (2018年11月10日 21時) (レス) id: fe924138d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星羅
| 作成日時：2018年5月19日 19時
